レバレッジ型ETFのリスク。大暴落したらサヨウナラ(米株)

Tochiは米株投資の大部分をレバレッジ型ETFの手動ループイフダンで運用しています。

半導体ブル3倍ETF(SOXL)で大儲けするゾ!手動ループイフダン始動!(米株)

 

理由は変動で稼ぐループイフダンに適しているからと、検証したここ数年の成績が絶好調だったからです。

レバレッジ型ETFはお得なの?種類と値動きは?(米株)

 

5年騰落率

 

ただこの方法は期待値が高い反面、ヤバイリスクがある様です。それは大暴落すると元の価格に戻るのに非常に時間がかかること。

とある試算によると、1994年からSOXL(半導体ETFブル3倍)を持っていたと仮定すると、最大ドローダウンは99.9992%で、ITバブル崩壊前のピークの10万分の1以下になっており、その後上昇しているにも関わらず未だにピークの500分の1未満で、初期値の5分の1未満である、とのことです(*但し実際の値動を見ていると日々の変動は3倍より少ない事が多い様なので現実にはもう少しマイルドな結果になると推測されます。)

ref) https://kagamiru.com/soxl-in-depression/

 

レバレッジ型ETFは比較的新しいETFであることもあり、直近10年程度のデータのみで検討したためこの様なリスクを全く考慮しておりませんでした!(汗)

では、実際に今回のコロナの大暴落以降はどの様な値動きになったのでしょうか?

 

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 コロナの暴落のその後 

まずは王道、S&P500(VOO)とそのブル3倍(SPXL)を見てみます。

 

2020年3月以降のVOO、SPXLの値動き

 

共に暴落前の水準を回復しておりますが、VOOは8月に回復したものの、SPXLは2021年になって初めて回復しており、未だにVOOの方が僅かに優位なようです。SPXLは下落開始から元の水準に戻るまでVOOの2倍程度の期間を要しております。

 

次は大人気ナスダックハイテク(QQQ)とそのブル3倍(TQQQ)です。

 

2020年3月以降のVOO、SPXLの値動き

 

QQQの下落幅はVOOと大差ありませんでしたが、回復は凄まじく、3.5ヶ月程度で元の水準に戻しております。TQQQは5ヶ月程度。現在は僅かにTQQQが上回っている状態です。こちらは1.4倍程度の期間です。

 

値動きの激しい半導体ETF(SOX)とそのブル3倍(SOXL)はどうでしょうか?

 

2020年3月以降のVOO、SPXLの値動き

 

SOXの戻しは早く、3.5ヶ月程度。SOXLは8.5ヶ月程度なので2.4倍ほどかかっております。とは言え現在はSOXと同程度まで戻しております。

 

暴落前の水準に戻すまで1.4~2.4倍の時間がかかっていることは事実ですが、今後更に上昇すればレバレッジ型ETFの方が優位になるものと考えられます。

この様にコロナ程度の暴落であれば10万分の1以下になるような極端な例を考える必要はないと言えますが、それ以上の暴落を考慮する必要はあるのでしょうか?

 

 コロナの暴落 vs 過去の暴落 

古いデータが入手可能だったS&P500(SPY)の1994年以降の30年弱のデータで見てみました。

 

1994年以降のSPYの推移

 

ここ30年でコロナは3番目の大きさの暴落でした。それより大きいのはリーマンショックとITバブル崩壊のみ。およそ10年に1度程度のペースで大暴落が来るようです。

今回のコロナは下落も戻しも異様に早かったですが、過去のITバブルやリーマンの際は1年以上かけて下落し、戻しにも2~3年の期間を要しております。下落幅の大きさも踏まえると、この時期にレバレッジETFを買っていると最大下落時には殆ど無価値になり、戻すのにコロナの比ではない程の時間がかかるであろうことが予想されます。

この程度の下落が今後も起きると想定した運用をするならば、少なくとも10年、20年の長期でレバレッジETFを持っていることは看過できないほどリスクが高いと考えて間違いなさそうです。

 

むしろ、S&P500が30%以上下落するような事態は10年に一度程度の非常にレアなケースであり、レバレッジETFはその際に無価値に近くなるということを踏まえれば、その様な大暴落をしたときにこそ仕込むのがレバレッジETFの最も有効な活用法であるように思えます。

 

目的にもよりますが、少なくともTochiの場合は基本的に長期投資なので、レバレッジETFをメインとした現在の手法は今後改める必要がありそうです・・(*_*) メンドイ~

 

 まとめ 

・レバレッジ型ETFはリーマンの様な大暴落時には長期間元に戻らないリスクがある

・このため、少なくとも長期投資には向いていない

・大暴落時にはほぼ無価値になるので、むしろその様な時に拾うのが最も有効そう

・やはりリスク=リターン。どうしてもハイリターンが必要な状況でも無い限りはハイリスクを選択する合理性は乏しい

 

どうしよう・・。FAS(金融ETFブル3倍)はどうせ今後さらに金利が上がるだろうからいいとして、それ以外は含み損が消えたら単純にTQQQ→QQQ、SOXL→SMHに変換してループイフダンを走らせようかなぁ。でもそれならQQQのみでもいい気がするなぁ。

もしくは大半をQQQの長期にして、一部だけ今まで通りレバレッジ型のループイフダンにするとか。

そもそも金利上昇で暴落が意識されているこの時期にハイテクをメインで仕込むのは気がひけるなぁ。金利&インフレ率上昇に賭けてFASとコモディティETFでも握っておく方がいいのかなぁ。

悩ますぃ・・(-_-) てかBTCどした?-9.16%

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