家電 解体・分解[リサイクル]

炊飯器の仕組みと分解・解体・処分作業

2021年4月1日

炊飯器の解体と分解

今回は14年ほど頑張ってくれた三菱の無蒸気型炊飯器が完全に壊れたので修理!ではなく今回は新品購入の為、軽く説明と共に分解処分しました。

解体ついでに少し仕組みを見ながらの解体です。

 

炊飯器の仕組みと解体

IHタイプ・遠赤外線タイプ・瓦斯・圧力等々ありますが典型的なIHタイプですね。

 

加熱窯の下にはコイル状の銅線があるはずで、20~40khz間でインバーター調整して、コイルの周りにはアルミ円板があるのもIH電磁誘導を使い過電流を熱に変える仕組みです。
これがコイルですね。

 

外釜のステンレスは電気抵抗が大きいため電流が流れにくいのですがそれを利用して摩擦熱を起こして温めます。

要はステンレスの中の渦電流(電子)が、摩擦熱(ジュール熱)を発生させる=電磁誘導で生じた電流で温める方法を「電磁誘導加熱」いわゆるIHジャータイプ。

基盤部分は蓋の中と炊飯器の背中部分にあります。故障ベースが部品破損などではない限り脳みそを交換すれば直るでしょう。

 

加熱コイルに高周波の電流を流すと磁力線が発生して渦電流となりグルグル流れると、このうず電流と内釜の表皮抵抗からジュール熱が生じ、内釜白身が発熱しますのでガス並みの強い火力で包み込むように炊ぎ上げる事が可能でCM宣伝等では踊り炊き等いろいろな表現で表す元になりやすいのが内釜です。

凝ってるタイプは5重層の内釜など販売されてますよね。

 

電気なので調整が容易で理想的な温度上昇曲線に沿って最適な火加減を調節可能で、IHヒーター同様ですが「浸し・炊飯・保温・蒸らし」と可能で炊飯器の方がIH調理器よりも複雑です。

安全装置には家電流対応にヒューズ、サーモスタッドにはソレノイド、冷却には空冷ファンなど、おおっ!バイクとかなり共通する部品等もあります。

どちらかというとパソコンとIH調理器を合わせた高性能IHといった感じで、何気に各社差がをつけるのが「内窯」で多重層でステンレス配合量・アルミ配合量・スチール・銅・さらには銀を使用してる内窯もあります。

通常IH式とは別に圧力式の場合は1.2~1.5気圧位で米の芯まで熱を加えれたり、圧力により沸騰温度が上がる為、でんぷんのα化によりごはんの甘みが増します。

そして圧力タイプの方が炊きムラがない。

通常100℃沸騰炊きの所を130℃の高温スチームで余計な水分飛ばしたり出来ますので米自体の見た目やハリなどにも通常タイプと圧力タイプでは違いが出てきます。

基本的には圧力タイプの方が高性能で米の出来上がり見た目、旨味共に上。

今回分解したのは水蒸気の出ないタイプで水を使用して冷却するタイプでしたがこんな感じの仕組みでした。

 

注意ポイント

オゾンなどのある家電製品ではありませんので、そのまま燃えないゴミ扱いとして可能です。

ただし業務用など大型炊飯器などは燃えないゴミ袋にはみ出さずに入る、かつ持ち上げれる重量であることが前提ですので大きい場合は分解して素材まですれば燃えない一般ごみとして扱う事が可能です。

 

 

炊飯器の解体動画

 

 

解体シリーズ

 

久々の分解シリーズ!炊飯器編でした♪

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