おはようございます。

週末のNY株式市場は反発。バイデン米政権による富裕層を対象とした「株式などの売却益にかかるキャピタルゲイン課税を引き上げる」との報道をきっかけとした前日の大幅安の余韻にて売り優勢でスタート。しかし、良好な4月欧米PMIやテクニカル要因(10日線の下値抵抗感)が支えとなって11時ごろに24,000ドル台を回復すると、引けにかけてもしっかりと推移。個別ではアップル、マイクロソフト、ゴールドマンサックス、レイセオン、ボーイングなどが指数高を牽引。

ナスダックもGAFAMの他、エヌビディア、AMD、AMAT、マイクロンなど半導体セクターが買われて急反発。5日ぶりに節目の14,000p台を回復して取引を終了。

NYダウ 34,043ドル +227、ナスダック 14,016p +198
米10年債利回り 1.563% +0.007、為替 107.88円/ドル
NY原油 62.15 +0.72、日経先物 29,220円 +250

【主な政治経済イベント】
4/26(月)米決算:テスラ
4/27(火)米FOMC(〜28)、決算:アルファベット、マイクロソフト、TI、UPS、3M
4/28(水)米バイデン大統領の議会演説、決算:アップル、フェイスブック、ボーイング、クアルコム
4/29(木)米1−3月期GDP速報値、決算:アマゾン、キャタピラー
4/30(金)中国4月製造業PMI、米決算:シェブロン

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■ NY市場展望 : 日柄調整 ± バイデン増税・企業決算
新型コロナ・ワクチン普及による景気回復期待が下支えとなるものの、本格化する企業決算やバイデン政権の増税案を見極めたいとの思惑から上値も重くなる33,600〜34,300ドルレンジの持ち合いが本線。

バイデン政権の増税案については、
キャピタルゲイン課税と個人所得税の最高税率の引き上げ度合いが焦点。キャピタルゲイン課税については現行の20%から39.6%へ引き上げを謳っており、利確ラッシュの建て前化リスクを孕んでいる一方、28%程度で落ち着く場合には最高値更新ロードへの回帰も期待されます。イベントでは水曜のバイデン大統領の議会証言に注目。

企業決算に関しては
需給変動力を有する月曜のテスラ、火曜のマイクロソフト、水曜のアップル、木曜のアマゾンに注目。これらのテクニカルの多くが「調整トレンド入り優位」なため全体需給の悪化に帰結するシーンに注意。もっとも、4銘柄の株価が決算後に同一方向にブレる可能性も小さいため、「上記レンジ内での乱高下要因止まり」を本命視しています。

その他のマーケットの攪乱要因としては、米中関係や新型コロナ感染動向、テクニカル上の反転期が接近している米長期金利の騰勢復活などに起因する33,000ドル台前半までの下ブレをケア。

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