2021年5月10日週の週間FX収支「+129,000円」ドル円相場は高値更新!期待感が継続するかが焦点
最終更新日: 2021-5-16
デリケートな相場の中、ドル円相場は109.7円まで高値を更新
今週もお疲れ様でした!GW明けの週となり「この一週間は長かった」と感じた方も多いかと思います。
さて今週のドル円相場は12日(水)に発表された米4月消費者物価指数が大きく予想を上回り、一時109.7円まで円安ドル高となりました。
それまでは先週7日(金)に発表された米4月雇用統計結果の不調から、テーパリング観測も後退しインフレ懸念がささやかれていましたね。
しかしながらそれを払拭するほどのドル買い→テーパリング観測再燃となり、力強い反応を示しています。
投資家たちもナイーブになるSell in May
週後半は少し鈍化し109円台前半で週末を迎えましたが「Sell in May」と言われる5月、日米株価・米長期金利との兼ね合いが非常に重要になってきた局面です。
また5月も半ばになってきたことから来週に控えるFOMC議事録の内容と6月の次回FOMC(連邦公開市場委員会)へ向けてテーパリング観測がどこまで前進するかも注目ですね!
短期的な動きよりも長期のテーパリング観測が動くかどうか?
先週は米4月雇用統計の悪い結果から円高ドル安が懸念されていましたが、週明けも108.3円を割らなったことが救いとなりました。
もちろん米4月消費者物価指数の結果が良くなかったらこんなにもドル円は買われていないですが、一度失いかけた希望(テーパリング観測)がわずか数日で復活した形です。
市場は思いのほか「ドル支援材料を待っている」催促相場になっていくことが今から予想されます。
なんでこんなにも米テーパリング観測が期待されるか?はこちらの記事で解説↓
上のGW中の記事でも解説した通り、市場はなんだかんだ言っても米テーパリング観測の前進→利上げに期待しています。
FOMC議事録でも今までと同じスタンスか?
来週20日(木)には、FOMC議事録の発表があります。これまでFRB(連邦準備理事会)パウエル議長は一貫して2つの事を述べています。
- テーパリング観測はまだ織り込む段階ではない
- 物価上昇(インフレ観測)は一時的だ
この2点ですね。しかし市場は、この2つの発言に懐疑的です。
簡単に言うと「テーパリングもそろそろじゃないの?」と「株価の下落もインフレ懸念からじゃないの?」です。
一部では「8月のジャクソンホール会合でテーパリング宣言が行われる」という見方も出ています。そうなった場合は、出口が見えますので米利上げも視野に入りドル買い要因が生まれますね。
デリケートな相場だけに敏感に反応しやすい
日本のように「本音と建前」が会見では見え隠れします。来週発表される議事録では大きな変化はないかもですが、現状のドル円相場もデリケートな形です。
現行の政策金利維持の意見が多ければ、再度テーパリング後退のドル売り。逆に少しでもテーパリング前進へのヒントがあれば、ドル買い支援材料となりドルが買われる可能性もあります。
今月は議事録なので、来月のFOMCまでの足掛かりとして無風であることも可能性としてはゼロではないです。
それほどテーパリング観測・インフレ懸念・「Sell in May」と今現在投資家たちが敏感になっていることを意識することが何より重要ですね。
詳しいドル円相場の想定は、次節にて行います( ・`ω・´)キリッ
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12日の急騰時は逃すもその前に1度だけトレード
今週の絶好のトレードタイミングは、やはり12日(水)の米4月消費者物価指数発表時の買いトレード。
約1円ほど円安ドル高に動いているので、1lot(1万通貨)で取引していたとしても1万円。50lotなら50万円…。
水曜は祖母の手術などで私も珍しく1日中外に出ていたので、夜は疲れ切ってました(´×ω×`)
値動きはリアルタイムで見ていましたが、トレードの集中力までは持っていけませんでした。機会損失のようにも思いますが、また「チャンスはすぐに来る」という考えなので、取れなかった方も焦らず行きましょう!
- 5月11日(火):火曜までは雇用統計の結果からドル売り傾向が強く、前日同時刻の抵抗108.675円から売りエントリー→21:30に米消費者物価指数の発表もあったので悩みましたが、108.416円で利確 +129,000円
- 全てドル円・50lotで取引をしています
今週は火曜までと水曜からで大きく相場の思惑が変わりました。先週の記事でも「米経済指標でテーパリング観測を判断」と書いていましたが、正直1つの指標でここまで回復するとは思っていませんでしたね。
火曜のトレードでも米指標をまたいでいますが、これが水曜だったと思うと私もゾっとしますね。
前節にも書きましたが、それほどナイーブな時期になっていますので私を含めて今一度リスクヘッジには細心の注意が必要です。
フィボナッチ・リトレースメントでは、3月末の高値と4月の底値を結んでいます。今週の米4月消費者物価指数にて一気に半戻しをクリア、61.8%のラインに一度タッチした段階です。
先週の悲観的な雇用統計後に比べれば、来週の方がポジティブな相場に見受けられます。まずはドル円が再度高値を突破し、110円まで伸びるか?
これにはしっかり米経済指標の好調とFOMC議事録・要人発言の後押しが必須です。108.6or108.7円をブレイクしたら買いで入るのが順張りでは取りやすいところ。110円の意識的な抵抗もあるので、小幅に狙いましょう(✻´ν`✻)
週明けは様子見が強めか?
今週後半のドルは弱含みでしたね。ただ109円台もしっかりキープして週末に入りましたし、どちらかと言えば材料待ちの形です。来週は、
- クラリダFRB副議長
- ダラス連銀カプラン総裁
- セントルイス連銀ブラード総裁
- アトランタ連銀ボスティック総裁
とFOMC議事録を含めてかなり多くの要人発言があります。ダラス連銀カプラン総裁と言えば4月末に「量的緩和の調整について議論を始めることが適切」と発言したタカ派メンバーの1人です。
ダラス連銀カプラン総裁の講演は19日(水)
もしかしたらまた積極的なテーパリング前進発言からドル買い支援に発展するかもしれません。
もちろん逆もまた然りなので、しっかりと1週間復活してきたテーパリング観測・市場の思惑を見極めていきましょう(๑´ω`๑)♡
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コメント (3)
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1. AWFXclubリーダー#おじさん
今週もお疲れ様でした。12日の消費者物価指数の発表後は久しぶりに大きく動きましたね。あのような場面でのノートレは慣れてきました。もっと安全に取れる所でのトレードを心がけています。半戻しを割って下げ始めたら、1時間足の200日平均線を抜けて109円までの下げも気になりますね。
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2. タカシG
メイさんお疲れ様でした。そして、詳しい解説ありがとうございます。本当にためになります。感謝します!
現在ユーロドルを中心にトレードしてますが、米ドルがどのように動くのかがよく分かる最高のFXブログだと思ってます。
ところで、”FOMC議事録でも今までと同じスタンスか?”の最初の文、”来週20日(目)には、~”がどうしても(目)に見えるのは私の老眼が進んだからでしょうか? -
3. メイ
>AWFXclubリーダー#おじさん
>もっと安全に取れる所でのトレード
これ本当に素晴らしい考えですよ!確かにボラは大きかったですが、旧返事は逆もまた然り。私も正常なトレードができたとしても109円からの20pipsか小幅に収まっていたと思います。
おじさんとは長い間やり取りしていますが、上から目線ではなく本当に追い抜かれそうな成長を感じた一言でした(✻´ν`✻)
私もウカウカしてられませんな…
>タカシGさん
すいません、直しておきました!