オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月27日)IPO新規上場承認発表された2社のうちの1社です。これで6月は24社目となりました。まさに時期外れの空前のIPOラッシュです。

昨日(5月27日)まで10営業日連続IPO新規上場承認発表がありました。特に金曜日はほぼ必ずと言って良いほどIPOが発表されています。そして今日はその金曜日です。すでに6月のIPOは予想以上の件数が出ていることから、6月分はもう終わりと見て良いかもしれませんが、この調子で7月分が早くも登場して来るかもしれませんね。

IPO新規上場承認発表2社2021.5.27

もう1社のプラスアルファ・コンサルティング(4071)のIPO詳細についてはすでに下記記事でご紹介させて頂いておりますので、よろしければご覧下さいませ。

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)の上場日は6月29日(火)リヴァンプ(4070)とBlueMeme(4069)とWaqoo(4937)と4社同日上場、上場市場は東証マザーズ市場への上場でJDR(上場信託)形式の外国株で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。

JDR(Japanese Depositary Receipt)は日本型の預託証券のことであり、外国有価証券を受託有価証券として日本国内で信託法に基づき発行される受益証券発行信託の受益証券です。
(日本取引所グループより引用)

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO(新規上場)情報

設立:2002年3月26日
業種:卸売業
事業の内容:汎用およびエンジニアリングプラスチックの流通、製造業

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)IPO上場承認

上場市場東証マザーズ(外国株)
コード7699
名称オムニ・プラス・システム・リミテッド
公募口数880,000口
売出し口数0株
オーバーアロットメント132,000口
IPO主幹事証券みずほ証券
IPO引受幹事証券SBI証券
岡三証券
IPO発表日5月27日(木)
上場日6月29日(火)
仮条件決定日6月9日(水)
ブック・ビルディング期間6月10日(木)~6月16日(水)
公開価格決定日6月17日(木)
IPO申し込み期間6月18日(金)~6月23日(水)
時価総額198.7億円
吸収金額9.6億円
想定価格950円(95,000円必要)

IPO幹事団(シンジケート)は主幹事含めわずか3社しかありません。あっさりとして気持ちいですね。証券会社が群がらないIPO案件は久しぶりでしょうかね。

ただ上記をご覧の通りこのオムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券がIPO幹事入りとなりそうです。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン証券公式サイト
岡三オンライン証券

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO(新規上場)事業内容等

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)はグループ会社で、シンガポール国内外の連結子会社14社、ジョイント・オペレーション(共同支配事業)1社及び持分法適用関連会社2社で構成されており、エンジニアリング・プラスチックを軸に、顧客のニーズに応じたカタログ販売や汎用品(ジェネリック)の販売を行うエンジニアリング・プラスチックの流通事業と、顧客ニーズにより深く関与して高耐久・高耐熱、デザイン性を有する樹脂コンパウンド(混合、着色等)を行う開発・製造事業を行っております。

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)IPO事業系統図

流通事業

原則としてオムニ・プラス・システム・リミテッドのエンジニアリング・センター機能及び当社グループによる高機能エンジニアリング・プラスチックのコンパウンド(混合、着色等)を介さない製品の流通であり、その多くは汎用品(ジェネリック)の販売として、売上収益の約60~70%を占めております。

開発・製造事業

最終顧客(ブランドメーカー)が生産する家庭用電気機器、電子機器、OA機器、自動車、通信関連機器、医療機器等の製品において、筐体や内蔵部品等の部品用途のニーズに対応した素材の耐久性、耐熱性等に優れた高機能エンジニアリング・プラスチックの開発を行うほか、最終顧客(ブランドメーカー)との共同研究、さらには、A*STAR(シンガポール科学技術研究庁)及びシンガポールの各種研究機関との共同研究を行っています。

【手取金の使途】
差引手取概算額558,120,000円については第三者割当増資における差引手取概算額上限115,368,000円と併せて、その全額を、2021年12月までに、原材料仕入に係る運転資金に充当する予定です。
(オムニ・プラス・システム・リミテッドのIPO目論見書より一部抜粋)

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)の市場からの吸収金額はIPO想定価格950円としてオーバーアロットメント含め9.6億円と規模的に東証マザーズ(外国株)市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は売り出し無しの公募のみで8,800口と比較的少なめです。

上述の通りオムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)の事業内容は汎用およびエンジニアリングプラスチックの流通、製造業ということで、エンジニアリング・プラスチックのトータル・サプライチェーン・ソリューションを展開している企業となります。

伊藤忠グループの「ITOCHU Plastics Pte., Ltd.」が第2位株主で5,315,384株(26.52%)を保有しており、伊藤忠グループのネットワークを活用し、協業でシナジー効果を計っているようです。

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)IPO伊藤忠グループ協業

株主は全5社しかなく、その中にベンチャーキャピタルの保有株が1社4,009,168株ありますが、解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっています。その他4社にもそれぞれ解除価格無しで90日間及び180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。

ちなみにこういったJDR(上場信託)形式の外国株は2017年9月上場のテックポイント・インク(6697)以来と記憶していますが、このテックポイント・インク(6697)の事業内容は半導体関連、公開規模は11.3億円で公募価格650円に対して付いた初値は1,072円と好発進、さらに初値形成後は1,372円ストップ高)まで急騰となっています。

これは自分の過去記事からのデータですが、たまには過去記事も役立つ時もあるんだなぁと感じました。4年前の記事はなんとなく恥ずかしいのでリンクは控えさせて頂きます。たかだか4年ぐらい前の出来事ですが、まったく記憶に無かったですね^^;

いずれにしてもこの空前のIPOラッシュの中でJDR(上場信託)形式という一風変わったIPO案件の登場ということで戸惑ってはいますが、事業内容は別として公開規模の小ささや大口売りの無い環境は好材料です。ただ逆にこのオムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)の上場日は6月29日(火)リヴァンプ(4070)とBlueMeme(4069)とWaqoo(4937)と4社同日上場とIPOラッシュ終盤戦ですがタイトなスケジュールとなる点は超悪材料。

好材料が勝つのか悪材料が勝つのかはもう地合い任せとなりそうです。普通で考えると初値は好発進となりそうですが、初値評価はIPOラッシュ終盤戦ということから来る買い疲れに4社同日上場による資金分散を考慮してひとまずC級評価とさせて頂きたいと思います。

よって管理人の個人的なこのオムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定で考えています。ただIPO主幹事はみずほ証券ということで単価が1,000円未満となることから、すでに公式サイトでは抽選分の配分数が200口1セットでの配分となっています。

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)IPOみずほ証券

これで早くも当選確率が半分まで低下しました。広く浅くが良いのか、それとも普通に狭く深くが良いのか。落選すれば前者が良かった、当選すれば後者が良かったとなるのが心情でしょうかね^^;

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO(新規上場)業績等

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO経営指標
オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)IPO経営指標

オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO売上収益及び税引前利益
オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)IPO売上収益及び税引前利益

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