■高騰するweb3.0トークン! 狙い目は!

メッサーリによると、4月以降暗号資産市場が低迷しているにも関わらず、ライブピア(LPT)やヘリウム(HNT)、ビットトレント(BTT)など、とりわけ有名なウェブ3.0コインの一部は今年、少なくとも800%値上がりした。

「年初以来ウェブ3.0エコシステムが飛躍的に成長し、5月の低迷後も値上がりの大部分を維持したことは、暗号資産市場にとって大いにプラスだ」と、暗号資産関連のデータを提供するトレード・ザ・チェーン(Trade The Chain)のリサーチアナリスト、ニック・マンシーニ(Nick Mancini)氏は話す。

「価格の高まりは、需要の高まりと各レイヤーのサービスの拡張に直接結びついており、エコシステムは成長を続けることができる」(マンシーニ氏)

ウェブ3.0とは、世界中のネットワーク参加者によって運営され、演算、ストレージ、帯域幅、金融、アイデンティティなどのサービスを提供する、オープンで、トラスト(信用できる第三者)の必要性を最小化した分散型ネットワークとプロトコルの集まりから成るインターネットへのパラダイムシフトを指す。

例えば、イーサリアム基盤のライブピア(Livepeer)プロトコルは、動画インフラプロバイダーやストリーミングアプリケーション向けのマーケットプレースを提供する。

ファイルコイン(Filecoin)やザ・グラフ(The Graph)は、分散型ファイルストレージとデータ管理ネットワークを提供する。ヘリウムはブロックチェーンとトークンを使って、ワイヤレス通信網を提供・検証し、デバイスデータをネットワークで移動させるインセンティブを個人や小規模企業に与えている。

メッサーリのトラッカーによれば、40以上のコインが存在するウェブ3.0トークンのサブセクターの時価総額の合計は250億ドル。この数字は、オラクルプロバイダーのチェーンリンク(Chainlink)を含まないものだ。(オラクルプロバイダーは分散型金融と関連しており、時価総額は100億ドルだ)

しかし、ザ・グラフ、ファイルコイン、ヘリウム、ライブピアなどの有力プロジェクトだけを考慮すると、ウェブ3.0トークンの時価総額は150億ドルに満たない。これは、7350億ドルのビットコインの時価総額のわずか2%だ。

分散型金融(DeFi)分野も1年前にはこれくらいの規模であった。メッサーリのデータによると、DeFiのサブセクターには現在、137のトークンが含まれ、時価総額は500億ドルを超える。

ウェブ3.0トークンは今年、ビットコインやその他の主要コインを大幅に上回るパフォーマンスを見せているが、ビットコイン、イーサリアム(ETH)、DeFi、NFT、さらにはイーサリアムのレイヤー2のプロジェクトが、2020年10月以来受けているようなメインストリームからの関心を集めたり、浮かれたようなユーフォリア状態を経験するにはまだ至っていない。

それはおそらく、基盤となるテクノロジーが比較的複雑だからであろう。 

「ウェブ3.0は、DeFiほど簡単に理解できるものではなく、メインストリームからの認知という点では、DeFiからおそらく12カ月遅れている」と、暗号資産投資企業マルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)の共同創業者カイル・サマニ(Kyle Samani)氏は語る。

「NFTに基づく消費者向けアプリケーション、ソーシャルトークン、クリエーターによる収益化がこの先12カ月で成長するにつれて、このような状況は変化すると見込んでいる。例えば、オーディアス(Audius)、ミラー(Mirror)、その他多くのプロジェクトなどだ」(サマニ氏)

DeFiブームは1年前に始まり、今でもDeFiは健在だ。時価総額は2020年初期の約50億ドルから、当記事執筆時点では500億ドルを超えるところまで成長している。

DeFiには時として悪評が立つため、ウェブ3.0トークンが追いつくと、サマニ氏は考えている。例えば、米商品先物取引委員会(CFTC)のダン・バーコヴィッツ(Dan Berkovitz)委員は先日、DeFiデリバティブはアメリカでは違法であるかもしれないと語った。一方、分散型インターネットというアイディアの方は、今のところマイナス要素と結びつけられることはない。

イーサリアムやソラナ(Solana)、IPFSなどのネットワークをクエリするためのインデックスプロトコルであるザ・グラフが悪だという人はいない。一方、既存の金融システム業界の多くの人がDeFiは悪いものだと言っている」とサマニ氏は指摘し、「ウェブ3.0が広く認知されるに従い、全般的な支持と熱狂以外のものは見込んでいない」と語った。

メインストリームへの普及は少なくとも1年先だが、資金を潤沢にもつ投資家たちはすでに、ウェブ3.0トークンに資金を注ぎ込んでいる。例えば、マルチコイン・キャピタルの公式ウェブサイトによると、同社はザ・グラフ、ヘリウム、ライブピアに投資している。

世界最大のデジタル資産運用会社で、機関投資家がデジタル資産投資に好んで使うグレイスケール(Grayscale)は3月、ライブピアの信託を立ち上げた。同社のレイハネ・シャリフ-アスカリー(Rayhaneh Sharif-Askary)氏は先月、投資家はウェブ3.0トークンへと投資の多様化を図っていると語った。

「資産クラス内での多様化であり、投資家は価値の保管手段としてビットコインに投資し、スマートコントラクトに惹かれてイーサリアムに投資する」とシャリフ-アスカリ−氏は説明した。

「そして、それ以外のアプリケーションはそれらのネットワークを基盤として開発され、実世界の問題を解決するものだ」とシャリフ-アスカリー氏。グレイスケールのライブピア信託は、旗艦商品のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)と構造的には同じだと続けた。

ライブピアのLPTトークンは今年、1050%値上がりしている。Web3Indexのデータによれば、同プロトコルの週間収益は2月〜6月の間に10倍以上成長し、1万ドルを超えるまでになった。

ライブピアの共同創業者兼CEOのダグ・ペトカニックス(Doug Petkanics)氏は、オンラインストリーミングは700億ドルの市場であり、現在のインターネットトラフィックの80%を占めていると語った。

さらに、アナリストの予測によれば、その市場はこの先5年間で70億ドルから2500億ドルまで成長する見込みであると、ペトカニックス氏は続けた。メッサーリの第2四半期のレビューが指摘する通り、ザ・グラフやオーシャン・プロトコル(Ocean Protocol)の見通しも明るい。

強力なユースケースに加え、ウェブ3.0トークンの多くはStackedを通じて魅力的な利息も提供する。Stackedは、投資家が暗号資産のカストディ抜きでステーキングやDeFiから利息を得ることを可能にするプラットフォームだ。

例えば、ヘリウムのHNTトークンは現在、年率換算の名目利率が8.7%。ザ・グラフのGRTは15%、LPTは30%となっている。このような高利回りが、下記のチャートに示されたようなトークンに対する好意的なセンチメントにつながっている。

「トレーダーたちは強気になっており、それがネットワーク効果を支えている」とマンシーニ氏。「トレーダーはスターキングをしたり利益を得て、他の人たちにそのチャンスの大きさを伝えている」

他にも有名な銘柄だとDOT BATなど現在はweb3.0銘柄は30種程度あると言われています。

■新たな暗号資産!上半期に爆発的な増加!

2021年上半期、データアグリゲーターのCoinMarketCapは、そのデータベースに2265の新しい暗号資産を追加し、リスティングされたコインの合計数は1万810となった。

比較のために見ると、ICO(新規コイン公開)ブームが最高潮であった2018年には、CoinMaketCapのウェブサイトには2000番目のコインがリスティングされた。

シンガポールに拠点を置くコインゲッコー(CoinGecko)は、ウェブサイトに3064の新しい資産を追加。一方、ポーランドにあるより小規模な暗号資産データ・リサーチプラットフォームのコインパプリカ(Coinpaprika)は、2000の新しい資産を追加した。

コインゲッコーが受け取る申請の最も多くを占めるのはミームコインのものである。

「ドージコインやシバイヌコインなどのミームコインの人気と価格の高まりは、それらの成功に乗っかろうと願う多くの人に、独自のデリバティブミームコインを生み出す動機を与えた」と、コー氏は指摘する。

シンプルなトークンを簡単に作れることで、誰でもがミームコインを立ち上げ、コインゲッコーでのリスティングに応募することが可能となっていると、コー氏は続けた。

「前四半期には、ミームコイン(特に犬系のもの)が新規申請の4つに3つと、大半を占めていた」と、コー氏は語る。

、2021年のミームコインは、品質や寿命という点で2017年のICOトークンに最も似ている資産のようだ。

「ミームトークンは一時的なものとなる傾向があり、最初の数カ月で急速に広まらなければ、約75%はすぐに消滅してしまうと言えるだろう」と、コー氏は語った。

失敗を決定づける最も大きな要素は、手っ取り早くお金儲けをしようと急いでまとめ上げられたチーム、そしてコインそれぞれのコミュニティー内で共通の大義のもとに集まる真の信奉者たちの不在だと、コー氏は説明した。

■GameFi

「GameFi」とは、ゲームとDeFiを1つにまとめた言葉で、金融の仕組みをゲーム化したもの。ユーザーはゲームをプレーすることで利益を得ることができ、「プレー・ツー・アーン(play-to-earn)」とも呼ばれる。

表面的には「ゲーム」がキーワードだが、コアな部分では「金融」が最も重要になっている。

バイナンスおよびBSCのユーティリティートークンである「バイナンスコイン(BNB)」と、バイナンスが提供している米ドル連動型ステーブルコインの「バイナンスUSD(BUSD)」は、どちらもBSC上のゲームで重要な役割を果たしている。

例えば、クリプトブレイズで使うネイティブトークン「SKILL」を購入するには、プレーヤーはまずBNBを購入し、BSC上のDEX(分散型取引所)のApeSwapでBNBをSKILLに交換しなければならない。つまり、BNBの需要とApeSwapの流動性は大きくなる。

また、ゲーム内でのキャラクターや武器の取引などには、一定の取引手数料をBNBで支払う必要がある。

BSCが前回、イーサリアムを取引数で上回ったのは、DeFiブームの中でBSC上のDEX(分散型取引所)、パンケーキスワップ(PancakeSwap)が大人気となったため。だが今回の逆転は、BSC上のあまり知られていないゲーム「クリプトブレイズ(CryptoBlades)」によるものだ。

DappRadarによると、過去30日間のクリプトブレイズのユーザー数は62万1000人以上、一方、アクシー・インフィニティは27万1000人を少し上回る程度だった。

バイナンスのCEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は7月31日に「バイナンス・スマート・チェーンは昨日、1000万件以上の取引を処理した。イーサリアムは120万件だった」とツイートした。

多くの暗号資産関係者にとって、ゲームと暗号資産の組み合わせは完璧な結婚に思えるようだ。

「暗号資産はマスマーケットでのユースケースを求めていた。ゲームは長い間、人気を集めている分野であり、暗号資産やブロックチェーンに詳しくない一般の人々が参加できる、暗号資産の最初の分野となる」と投資会社エフィシェント・フロンティア(Efficient Frontier)のアンドリュー・ツー(Andrew Tu)氏はCoinDeskに語った。

実際、アクシー・インフィニティは、Token Terminalのデータによると、過去30日で2億2000万ドル(約240億円)以上を稼ぎ出し、あらゆるDeFiプロジェクトとブロックチェーンの中でNo.1の収益をあげた。

出典:Token Terminal

暗号資産データ分析会社The Tieのジャスティン・バーロウ(Justin Barlow)氏は「アクシー・インフィニティはブロックチェーンベースのゲームの実用的なユースケースも示しており、この分野への新規参入者に道を切り開いた。アクシーの成功で大手ゲーム会社は数年のうちにこの分野に参入し、ブロックチェーンゲームを広く普及させるだろう」と語った。

盛り上がるGameFi業界だが、急速に成長していることでリスクもある。

「Yield Guild Games(YGG)のトークンセールが30秒で1250万ドル(約14億円)を集めたことは、市場参加者がホットな分野から別のホットな分野にスイッチすることに何の迷いも感じないことを示している。これは今年はじめのDeFiの熱狂と変わらない」とロンドンにあるクオンツ金融管理企業Synergia Capitalのデニス・ビノコウロフ(Denis Vinokourov)氏はCoinDeskに語り、いかなる結論を出すにも市場はまだ「初期段階」と付け加えた。

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