前場の日経平均は大幅続落。先週末のNYダウは小幅高にて最高値を更新していたものの、直近の先行指標性が高い米長期金利の大幅安に追随して売りが先行。週末中のアフガン情勢の不安定化、国内コロナ感染拡大、株価なりの投げ売りも重石に、前引けにかけては27,400円台で軟調に推移中。寄り前に発表された4−6実質GDP(前期比年率1.3%増)はコンセンサス(同0.6%増)を上回ったものの、買い材料視する見方は限定的に。11時発表の中国7月小売売上高は(日本株へはやや逆風に作用しましたが)中国市場やNY株先物では材料視されず。

東証主力株はほぼ全面安。9983 ファストリ、6954 ファナック、9984 ソフトバンクが値下がり寄与度上位(1,2,4位)を占めている事から、先物での短期筋の仕掛け売りによる日経高の側面(買い戻しによるリバウンド余地)は念頭に。

中小型株は 9450 ファイバーゲート、4251 恵和、3675 クロスマーケティング、6538 キャリアインデックス、7816 スノーピーク、6330 東洋エンジ、9127 玉井商船、6137 小池酸素、4074 ラキール、7803 ブシロードなどに短期資金が流入。好決算銘柄を除いては概ね売り優勢。

□ 午後の展望 : 弱気優位 ± 先物需給
前場の軟調地合いを引き継ぐ、27,350〜27,650円レンジの荒れた流れが本線。節目の27,500円割れ後の戻りの鈍さが「実需筋の買い委縮」を示しているだけに、先物での更なる売り攻勢による二段安 → 27,400円割れもリスクシナリオとして念頭に。

■ 午後の戦略 : 的を絞った押し目買い!
米10年債利回りの軟勢継続に導かれた27,000円付近までの下振れに警戒すべく、弱テクニカル銘柄での強引な勝負は避け、手仕舞い条件を徹底していきたいところ。

一方、その米10年債利回りの下値は(米インフレ動向が下支えとなり)限定的とみられる他、13倍割れの日経平均のPER、週初の特殊需給や仕掛け売りによる前場の急落に対する反発余地などを踏まえれば、マーケットに背中を向けるべきタイミングではないと判断。よって、ターゲットと条件を絞った押し目買いを継続しながら、“潮目の変化”を待ってダメ押し買いを入れる意気込みで臨んでください。

★ 7013 IHI、★ 8473 SBIは従来戦略を踏襲。現状の押しも買い直し好機としてターゲットプライスまでを丹念に!

【ウォッチ銘柄】
▼ 3936 グローバルウェイ
決算後は連日でストップ安売り気配。新興全体のムード悪化要因として継続注視。

△▼ 8798 マネックス
520万円台まで上昇しているビットコインの追い風効果は限定的。今週末の高値期日通過後に期待。

では 午後もよろしくお願いします。

    
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