セレッソ大阪の24歳、杉本健勇がW杯アジア最終予選、オーストラリア、サウジアラビア戦のメンバーに招集された。ユース時代から年代別代表に招集されていたものの、A代表は今回が初となる。


特徴は、187cmの長身、ぶれないフィジカル、大柄とは思えないスピード、そして抜群のゴールセンスだ。試合中、彼だけに注目していると、187cmとは思えないほど素早く、動きが非常にスムーズだ。

さらに空中戦では体幹の強さとボディーバランスを存分に発揮する。また、シュートシーンを見てみると、プレミアやリーガのスター選手のような軽やかさ、しなやかさがあり、簡単に決めているように見える。頑張って決めているというよりは、狙いすまして意図も簡単に決めているように見えるから不思議だ。


しかし、杉内はプロになってからずっとこんな調子だったわけではない。昨シーズンに柿谷が負傷し、代役として試合に出始めた頃から飛躍したように見える。主に左サイドを任されていたが、バイタルエリアに切り込む鋭いドリブルで14得点。そして今シーズンに入ってからもすでに14得点、得点ランキングでは2位につけている、まさに旬の選手だ。


柴崎の移籍で話題になったテネリフェが獲得を狙っているとの報道もあり、海外選手と対等にやり合えるフィジカル、さらにはスピードも持ち合わせた彼なら、将来的に日本人として海外で最高の評価を得る可能性が高い気がして止まない。


高さのあるオーストラリア戦では特に武器になるはず、ぜひ、彼を起用するようハリル監督に直談判しに行きたいほどだ。


8月31日、日本中を歓喜の渦に飲み込むのは杉本健勇かもしれない。