おはようございます。

昨日のNY株式市場は5日続落。節目の35,000ドル割れによる押し目買いバイアス、「バイデン大統領と中国の習国家主席の電話協議を歓迎する向きなどに支えられて寄り付き早々に35,104ドル(+224)まで上昇したものの、コロナ感染拡大に起因する複数のエコノミストによる年後半の経済成長見通しの下方修正、人気のスマホゲーム「フォートナイト」を巡ってカリフォルニア州連邦地裁のアップルへの課金ルールの見直し命令などがネックとなり10時ごろには前日比マイナス圏まで下落。引けにかけては、
医療保険企業への投資判断引き下げをきっかけに指数寄与度の大きいユナイテッドヘルスも売られ、一日の安値圏で取引を終了。ナスダックもアップル、アルファベット、テスラが指数を押し下げて大幅続落。

NYダウ 34,607ドル −271、ナスダック 15,115 −132
米10年債利回り 1.297% −0.043、為替 109.73円/ドル
NY原油 68.14 −1.16、日経先物 29,940円 −220

■ テクニカル考察 : NYダウのテクニカルは、五連陰線や8月安値割れ、右肩下がりの10日線への上値抵抗感などから売り方優位の形状。米長期債も軟調に経過(利回りは上昇)しているだけに、6月から8月上旬にかけての「米国買いによるトリプル高」の反動による調整トレンド継続が本線。本命視されます。

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■ NY市場展望 : ‘米国買い’の反動による調整トレンド継続

ジャクソンホール会合や8月雇用統計を経た後の「FRBのテーパリング開始先送り」思惑が一定の下支えとなるものの、上記テクニカル要因を中核に、コロナ感染拡大による景気停滞リスク、FOMC(9/21,22)前のポジション整理需要などが重石となる(戻り)売り優勢の展開が本命視されます。想定レンジは34,200 〜 35,100ドル

リスクシナリオとしては、米中小売売上高が軒並みコンセンサスを下回った場合の利確ラッシュ → 34,000ドル割れに警戒。楽観シナリオとしては、5月以降パターン化している「月中の大幅安、月末に向けての急反発」の踏襲による35,200ドル超えに期待。

【主な政治経済イベント】
9/14(火)米8月消費者物価指数
9/15(水)中国8月小売売上高、米9月NY連銀景気指数
9/16(木)米8月小売売上高、9月FF連銀景気指数
9/17(金)米9月ミシガン大学消費者信頼感指数

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