二度と同じ相場が出現しないFXで安定して利益を出し続けるための考え方 ~具体と抽象の行き来~

こんにちは、津田です。

今回は「思考と抽象化」について紹介しようと思います。

 

一番最初にそもそも論から書きますが、

FXで利益を出す方法って実は結構簡単です。

ある一つのことをしっかり守れていれば、利益は自然と出ます。

 

それは、

「自分自身のエネルギーレベルを高めて相場と向き合うこと」

たったこれだけです。

 

順張りとか逆張りとか具体的な手法は、極論を言えば必要ありません。

 

なぜなら目の前の相場で価格がどのように変化しようが、

自分自身のエネルギーレベルが高ければそれを感知でき

変化する方向に変化する分だけついていくことで利益は出せるからです。

 

僕は「FXで最も大事なことは手法ではなくトレーダーとしての在り方だ」

と一貫して主張していますが、それはつまりこのことです。

 

どういうこと?と思われる方もいるかもしれませんね。

 

今回の本題と深くかかわる内容なので、

いまここではあえて「抽象的」に表現しました。

 

この内容だけを伝えて、

「なるほど!わかりました!エネルギーレベルを高めれば良いんですね!

じゃあもう大丈夫です!あとは勝手に利益を出せます!」

と最初から言える方はほとんどいないでしょう。

(僕もFXで負け続けていたころはそんなこと言えませんでしたし、

そう言える方はそもそもこのブログなど見ていないと思います。)

 

だからメルマガ企画の中ではみなさんに理解していただきやすいように

かなり具体的な内容に落とし込んで

チャートを用いながらあらゆる角度から紹介してきました。

 

さて、ここまでが前説です。

勘の良い方はここまでの内容をご覧になっただけでも

この記事が何を伝えたいのか、言わんとすることをご理解いただけそうです。

 

しかし、分からなくても大丈夫ですので、

順番に説明していきますね。

 

核心に至るまでは少し話が長くなりそうですので

まず先にキーワードとなる「具体」と「抽象」について

それぞれ簡単にまとめておきましょう。

 

大辞林によると「具体」とは、

人間の感覚でとらえられるものであること。形や内容を備えていること。

 

対義語である「抽象」とは、

事物や表象を,ある性質・共通性・本質に着目し,それを抽(ひ)き出して把握すること。

と書かれています。

 

わかりやすく例を挙げるならば、

(具体) プードル-犬-ネコ目-哺乳綱-動物 (抽象)

(具体) 新宿区-東京都-関東-日本-地球-太陽系 (抽象)

というような感じです。

 

具体的になるほど個別的な事例となり、

抽象的になるほど情報をそぎ落として本質的内容をまとめている、

ということですね。

 

 

で、この概念を考えるうえで大事なことは何かと言えば、

具体と抽象の間を自由に行き来できることです。

自分の視野が具体に偏りすぎていても、抽象に偏りすぎていても

それ単体では使い物にならないからです。

 

そして、行き来するためには「思考」が必要になります。

 

これも例を挙げましょう。

 

例えばみなさんがペットを飼っているとして、

「何のペットを飼ってるの?」と聞かれたときに

「プードル!」と答えれば相手も理解してくれると思いますが、

「動物!」と答えたら相手は「この人何言ってるんだろう…」と思いますよね。笑

 

プードルは動物の一部なので間違ったことは言っていないのですが、

明らかに抽象的すぎて話が嚙み合わないわけです。

(相手が求めている抽象レベルと返答した抽象レベルに差がありすぎるため

理解できないということです)

 

このように、まず前提として認識しなければならないのは、

僕たち人間は日常で常に具体と抽象の世界を行き来していて

対象を見ながら適切な程度や範囲を無意識で見極めている、ということです。

FXで利益を出すときにもこの考え方は極めて重要になります。

 

いま目の前にあるチャートで、

「15分足がトレンドで押し目を形成している」としましょう。

 

その15分足の背景をMTFで見てみれば

4時間足トレンド、週足レンジ…のような状況があるわけですが、

15分足はどちらかと言えば具体的で抽象度の低い世界の値動きを表現しています。

 

そしてその具体的世界において、

「ある時点において価格が成り立つMTFの背景」と

「別のある時点において価格が成り立つMTFの背景」とで

全ての時間足の状況が完全に一致する相場は基本的にありません。

 

MTFで見れば、「15分足トレンド押し目」の場面であっても

基本的にどこかの時間足の相場環境は少なからず違うものです。

 

同じプードルという犬種でも、

生まれの親が一緒だったり、その祖先すべてが同じ、

なんてことは有り得ないわけですよね。

血筋は違いますが「犬種」で見れば同じということと似ています。

 

 

では同じ個別具体的な背景が繰り返し出現しないFXで

安定して利益を出せることはないのか、と言われればそんなことはありません。

なぜなら「相場も抽象化して分析することができるから」です。

 

個別具体例を抽象化することで

そこから傾向を理解することはできます。

 

つまり、先の例で言うならば、

(A)4時間足トレンド、週足レンジにおける15分足の押し目のある価格

(B)4時間足トレンド、週足トレンドにおける15分足の押し目のある価格

A、Bふたつの相場環境があったとして、

この相場環境は完全には一致してはいませんが、

似通っているためある程度は近似させて考えることも可能です。

 

そしてAにおいて「確からしい」と言える傾向が過去検証で得られていれば、

それはBにおいても「確からしい」と転用することができます。

 

これがFXで利益を出すうえで最も大事なところで、

「個別具体的な状況が完全一致しない相場であっても

適度に抽象化することで利益を出す考え方それ自体は移すことができる」

ということです。

 

MTFは細かく具体的に考えれば無限に分岐するので

目の前の相場状況もほぼ無限大あるわけですが、

結局僕たちが利益を出せる相場はざっくりと考えれば

秩序あるレンジかトレンドの2つです。

 

時間足ごとに考えれば、15分足-4時間足-週足で見ても

そんなに多くの場合の数があるわけではありません。

(話を一番簡単にして、

トレンド・レンジの2通りで3つの時間足について考えるなら

2×2×2=8通りしかありません。)

 

もちろん粗く場合分けすればするほど

個別具体的な状況はそこから漏れ落ちるため

どうしても分類できない「例外的相場」が出現します。

 

しかし、それはトレーダーがその仕組みを理解したうえで

適切に具体と抽象の世界を行き来さえできれば良いのです。

 

 

先ほど書きました通り、

具体と抽象はどちらか片方だけに固執することに意味はありません。

 

僕も初学者のころは5分足チャートしか見ないで

そこから利益を出そうとしていたわけですが、

そんな個別具体的な相場環境だけに注目しても抽象化して考えていなかった時点で

そもそも利益が出るアプローチではなかったのです。苦笑

 

 

FXで利益を出す肝となる考え方なので、

少し丁寧に解説してみました。

 

日常から過去検証に取り組む際も

今回の内容を意識するだけで見える世界は変わってくるので、

手にできる利益もずいぶん変わってくるものですよ。

 

参考になれば幸いです!

 

 

PS.

これまでブログ記事ではコメント欄をつけさせていただいておりましたが

丁寧に返答する時間が現状どうしても確保できないため、

コメント欄は今後廃止させていただくことにしました!

 

いただいたコメントに対して返信できず無視するのは失礼だと思いますので

そのための措置ですが、どうかご容赦ください。

 

これまで温かいコメントをご記入いただいたみなさま、誠に有難うございました!

これからもブログ更新は続けますのでどうぞよろしくお願いします。

 

 

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