なかなか良いのが見つからない時 | エナフンさんの梨の木

エナフンさんの梨の木

ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

ご質問がありました。やや、私の方で解釈をし直すと、
 
今、2銘柄に集中投資している。
本当は5銘柄くらいに分散したいが、なかなか良いのが見つからない。
どうやって残り3銘柄を探せばよいのか?
 
というものです。
 
確かに、多少なりとも分散させることは、リスクを減らします。
私も、5銘柄分散はとても気に入っていて、
当たれば十分なリターンが手に入るし、
外したとしても、致命傷にはならない、絶妙な基準だと考えています。
 
ただ、同じくらいリターンが期待できる銘柄を
1つだけ持つのと、5銘柄持つのを比較するなら、
5つに分散した方が良い。
というのが正確な理解です。
 
期待の持てる銘柄は2銘柄しか見つかっていないのに、
あくまで5銘柄にこだわって、
わざわざ、あまり期待できない3銘柄を加えて5銘柄にするというのは
感心しません。
 
ご質問者は、銘柄選びにはとても時間をかけて、
気に入ったものが見つかるまでひたすら探すけれど
今のところ、なかなか良いのが見つからない、との事ですが、
直感的には、それをひたすら続けるしかないような気がします。
 
で、たまたま凄いのが見つかれば、銘柄数を増やしていく。
例え、年に1~2銘柄しか見つからないとしても、慌てない。
むしろ、そんなもんだと理解した方が良い。
リーマンショック直後のような大バーゲン時なら選びたい放題だったけど、
今のような常態だと、そうは見つからない。
探索範囲は広めた方が良い。
ひょっとしたら、自分が得意なジャンルにはもう魚はいないかもしれない。
少し見方を変えて、魚がいそうなジャンルは何かを考え直してみるのも良い。
そこはやや苦手なジャンルかもしれない。
その場合は、自分にとってはリスクが高いと判断して投資額を少なめにする。
やっているうちに何かが分かり始めれば、投資額を増やす。
あるいは、そのジャンルの別な銘柄にも手を出してみる。
そうしてある日気が付けばそのジャンルこそが得意ジャンルになっていく。
もし、今の2銘柄集中状態はリスクが高すぎると感じているなら、
投資枠の一部を空けて、例えば、投資枠の半分だけで勝負し、
残りは現金かETFでも買っておく。
買いたい銘柄がなく、
今持っている銘柄はリターンのわりにリスクが高いと感じた時というのは、
実は全体相場は天井に近いのかもしれない。
そんなタイミングで現金比率が高ければ、
結果的に、相場急落のリスクを軽減できる。
そうではなくて、自分の選択眼が未熟なために
きっと大化け株がゴロゴロしているのに2銘柄しか見つからず、
全体相場はまだまだ騰がる、そんな感覚があるなら、
現金ではなく、ETFや投資信託を買って投資枠を埋めておく。
もし予想が外れてそこが天井だったとしたら、
あなたの選択眼はかなり高まっていると理解する。
逆に、そのタイミングでも結果的に大化け株が次々と登場したなら、
後で振り返って、「あの時、買うべきはこういう銘柄だった。」という反省をすると良い。
おそらく、あなたも少しは検討に入れた銘柄がふくまれていたりする。
あなたがダメだと判断した理由は結果的に間違っていた。なぜか?
それを繰り返す。
「単に偶然が重なってその株が騰がった」ケースもあるだろう。
そんなまぐれに振り回される必要はない。しかし、
「様々な指標や身近な変化が、
その株の急騰を予感させるに十分だった」ケースもあるだろう。
その場合は、理由も含めて記憶に刻んでおく。
何かに記録しておくのも良いだろう。
そうすれば、次に似たような有望株が目の前をよぎった時、
何かがあなたに囁いてくれる。
「あっ、こいつはあの時のあのパターンに酷似している。」
今度は見事に大化け株を手にしているだろう。
そんな、成功体験と、失敗体験を、一つ一つ力に変えられた時、
おそらくあなたの実力は飛躍的に高まっている。
保有銘柄は安定的に5銘柄となり、
それ以外にレギュラー席を狙う補欠銘柄が順番待ちをするようになっている。
 
 
頭の中ダダ漏れ記事で恐縮ですが、こんな感じでしょうか?
 
 
本日も、参考になりましたら、

クリックの方もよろしくお願い致します。

株式長期投資 ブログランキングへ

 

当ブログは、長期投資法について解説することを主目的としています。

その中で、参考資料として特定の企業や市場動向についても情報を提供しますが、

仮にこれらの情報に基づいて投資判断をし、 結果的に損失を被ったとしても、

当方は責任を負いかねますのでご了承ください。

株式投資に関する意思決定や実際の売買に当たっては自己責任でおねがいします。

また、このブログでとりあげる個別銘柄への長期投資法は

個人的な性格や能力、生活環境等によって向き不向きがございますので、

誰もが簡単に勝てるような投資法でない事を前提にお読みください。