以前はファンダメンタルズは使い物にならなかった | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

雑誌に連載をするようになって、

自分以外の投資法とも比較しないといけないと思い、

こんな本を買って読みました。

 

投資の哲人が50年超の実践でつかんだ 投資で勝ち続ける賢者の習慣 投資の哲人が50年超の実践でつかんだ 投資で勝ち続ける賢者の習慣
山崎 和邦

日本実業出版社 2017-01-19
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この方、サラリーマンを続けながら、投資歴50年だそうです。

私はようやく30年ですから、まだまだですね…。

 

この本を読んでると、なんか懐かしくなります。

実は、今のピーター・リンチ型の投資スタイルに変更する前は、

この方の投資スタイルととてもよく似ていました。

 

すっかり、ネットでの取引が定着してしまい、

デイトレードも含めて、ずいぶん投資手法は変化してきましたので、

この人の言っているようなことは、

逆に新鮮に映る人もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、20世紀型としては、とてもオーソドックスな投資スタイルの上に

この方ならではの投資理論を積み上げて完成されたもののように感じました。

 

(インターネットが普及する前は手数料も高く、

リアルタイムの株価も普通の人では分からなかったので

今時のデイトレードのようなスタイルは現実問題としてやりたくてもやれなかった時代だ。)

 

ですから、この本に書かれている習慣の内、

私にも当てはまる部分は結構あります。

 

ただ、ターゲットとする銘柄が、

この方は、「大通りにある平凡な株」なのに対し、

私は、どちらかというと、「人の行く裏に道あり花の山」スタイルですので、

根本的なところで、

話が合うような合わないようなところはあるのですが・・・。

(以前は、新日鉄や住友電工など、「大通りにある平凡な株」が私のターゲットだった。) 

 

 さて、この本を読んでいると、

ファンダメンタルズ的な話はあまり出てきません。

 

 「50年も株をやってて、ファンダメンタルズの勉強はあまりしなかったのだろうか?」

と感じる人もいるかもしれませんが、

実は、ファンダメンタルズや理論株価って、

当時は、どこか遠い国のお経か何かのような感じで、

「実践ではまるで役に立たない」という印象を

多くの投資家が持っていました。

 

大学で理論株価を初めてならった時は、

確かに、目からうろこは落ちましたが、

「けど、現実は違うよな」という印象を持ったものです。

 

そんなわけで、ファンダメンタルズを説明するような本は皆無であり、

「だったら、その入門書を私が書こう」と本にしたのが

世界一やさしい株の本(KADOKAWA)だったのです。

 

 

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