ステージ1 | エナフンさんの梨の木

エナフンさんの梨の木

ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

PERを注意深く考えてみる。

もし、株価が全体として買われ過ぎのレベルにあるならば、

その他の要素がうまくいっているとしても、

決して金儲けはできないだろう。

  ~ピーター・リンチの株で勝つ(ダイヤモンド社)~

 

昨日終値時点の東証全銘柄の直近予想ベースのPERは16.23倍。

前期基準のPBRで1.25倍。

 

この数字からは、「全体として買われすぎのレベル」とまでは思えませんね。

まぁ「やや割高かな…。」くらいな感じです。

仮に日本株が調整局面に入っても、業績予想に大きな変化がなければ、

トランプ相場分を全部吐き出して、17000円くらいか、

ちょっと弾みがついて深押ししたとしても、

せいぜい、日経平均15000円くらいで底を打つんだろうな・・・。

等と考えています。

 

株をやるものは

常にその程度の下押しリスクはありうる前提で相場と付き合う必要があります。

昨日までの「あの上昇議論は何だったんだ!!」等と文句を言いたくなりますが、

そんなのすっかり忘れて結構です。

 

とにかく弱気相場が始まると、下がるから売る。売るから下がる。

下げのスパイラルが始まってしまうのです。

 

当ブログ記事「下げの3ステージ」2016.6.15参照

http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-12170823458.html

 

英国EU離脱の時は、

この記事を書いた後、結局ステージ2まで進んで、そこが底でしたね。

(今読み返して、そんなに変な事を書いていなくてよかったと思っている。

ただ、この記事は実感してもらいやすいように個人投資家目線で説明しているが、

プロ連中も基本的には同じ心理状態で動いている前提。)

 

現時点はステージ1ですよね。

 

本当に何かが始まったわけではなく、不安が高まっているだけですから。

 

ただ、注意すべきは2点。

 

①実は隠されていた下げの大ネタが最後にやってくる。

②業績そのものが変調し、結果的にPER水準が高まってしまう。

 

よくあるんですよね。

「なんでこんなに下がるんだろう。」

等と思っていると、

「実はこれでした~!!」

って後で本物の答えが登場するパターンです。

 

(しまったーっ。トランプと北朝鮮はおとりだったか・・・。)

 

あとは、為替ですよね。

為替を動かせば確実に日本株の業績も動きますから、

結果、PER水準が高まってしまいます。

 

1ドル100円の前提になってしまうと、

とたんに予想PERは跳ね上がるでしょう。

冒頭のピーターリンチの言葉通り、

他がうまく行っていても決して儲けられない局面を迎えてしまいます。

 

数か月単位ではこういう訳のわからない心理戦とうまく付き合いながら、

それでも数年単位ではきっと成長していくだろう銘柄を厳選して保有する。

 

長期投資とはそういうゲームだと考えています。

 

 

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