コメントを頂きました。要約しますと、
競馬の世界では、優れたギャンブラーの手法が広まれば広まるほど、
その手法を真似たギャンブラーの水準が高まり、
次第に一部の天才を除いて誰も勝てないゲームになってしまった。
同じことが株式投資でもおこりそうだが・・・(そうでもなさそう)。
といった内容です。
そうですね。
私も短期トレードに限って言えば、
勝つのはとても難しくなっていると思います。
理屈は以前記事にしましたので、こちらも参考にして下さい。
当ブログ記事「次第に勝てなくなる理由」2014.4.17参照
https://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-11824964079.html
一方で「長期投資なら勝ちやすいか?」といわれると、
同様に、以前と比べればそうは簡単ではなくなった印象を持っています。
以前、こんな記事を書いたことがあるのですが、
当ブログ記事「グラフで説明すると」2015.2.22参照
https://ameblo.jp/okuyama-tukito/archive-201502.html
ここで説明するところの、
ピーター・リンチ的主張(不人気株狙い)や
ウォーレン・バフェット的主張(企業評価力の差)は
人々の実力がつくことによって、
次第にチャンスは小さくなってきたと実感しているのです。
ジョン・テンプルトン卿的主張(総悲観の極み狙い)については、
英国EU離脱時やトランプ大統領誕生時に大チャンスが訪れたように
まだ消えてはいません。
ただ、これもそうは簡単ではなく、何もかもが理解できた頃には、
既に株価は元に戻っていました。
じゃあ、長期投資家も短期トレードや競馬のように、
「一部の天才以外は勝てなくなったのか?」
と言われるとそうではないと思います。
その理由は
1)株式市場は3年も先の業績をうまく織り込めない
2)時間軸の違いやモノの見方によって様々な投資手法があり、
それぞれの流派で意見が食い違うことがある
というやや普遍的な投資チャンスが残されているからです。
これも以前記事にしましたのでこちらを参考にして下さい。
当ブログ記事「企業の成長をどう読むか?」2014.6.1参照
http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-11867667387.html
インスタントな投資法みたいなのは、
皆が真似したり、その返し技が開発されたり、あるいは時代遅れになったりで
次第に無力化していくものですが、
上記1)2)及びジョン・テンプルトン卿的主張(総悲観の極み狙い)に関しては
簡単に消える類のものではないと思っています。
本日も、参考になりましたら、
クリックの方もよろしくお願い致します。
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