【天皇賞(春)】
『展望』
2016 12.5 -12.3-11.7 62.1 -59.6 03:15.3
2015 12.0 -12.3-11.8 60.8 -60.0 03:14.7
2014 12.3 -12.3-11.6 61.6 -59.5 03:15.1
2013 12.2 -12.1-12.1 60.8 -60.6 03:14.2
2012 12.0 -12.1-12.2 60.2 -60.8 03:13.8
2011 12.6 -12.7-12.0 63.2 -61.4 03:20.6

京都芝の状態が最高潮、最も時計が出やすいコンディションで行われる春の天皇賞。
高速馬場に対する適性を問いたい次第で、長距離レースとしては少し異質なもの。
冬季に行われるステイヤーズSやダイヤモンドSらがイマイチこのレースと直結しないのも、やはり馬場の巧拙、上がり時計の違い。厳しいタフなレースである前者と、軽い芝に対する適性応力を問われる天皇賞では問われる適性がまるで違う。スタミナと言うよりも、中距離もこなせるスピード、そこからクラシックディスタンス向きの馬がこのレースでは優位。
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ローテーションは阪神大賞典組が[3.1.4.47]、日経賞組が[3.4.2.43]、大阪杯組が[3.3.2.10]。
2000Mの大阪杯組の成績は特に目覚ましいのはやはりレベルの高さ故。それに加えて、速い上がり3F、1000Mトータルで高いレベルのロングスパートを要求されるがため。
天皇賞もレース構造は一緒で後半1000Mが勝負。そこから更に速い上がり、ガクッと落ちるラップタイムに対応するスピード瞬発力が問われる一戦となる。



『結論◎シュヴァルグラン』
年度代表馬キタサンブラックVSグランプリホース・サトノダイヤモンド。
目下二強対決と評される今年の天皇賞・春。人気を分け合う形で、オッズの差はない。
“サトノダイヤモンド有利”というのが、当方の感性に導き出された答えであるが、数字の分析上この二頭に大きな差はない。極めて判断の難しいレースと成り得るのは確かで、どちらを選択しても必ずしも正解というわけでもあるまい。
“今年のレースオブザイヤーになる”というクリストフ・ルメールの言葉通り、ただただ楽しみなレース。静観してただレースを見守りたい気持ちもあるが、予想はキッチリしておく。


日経賞快勝のシャケトラは第三の矢というポジション。
遅れてきた大物と目される同馬だが、当方の目には当レースではシビアな戦いになると予想した。
このシャケトラ、デビュー以来速い上がり勝負を経験したのは二戦目のみでそこでキレ負けしたキャリアがある。事実、前走の上がりも別格とはいえ自身35秒台。ラップタイムも持続力向きというもので、キレを活かしたものでない。
これが天皇賞で走る、という根拠に乏しく、時計の裏付けがない。キャリアが浅い故に全てを見せているわけではないにしろ、瞬発力を問われるという点においては二戦目でキレ負けしている点を踏まえると不安の色が強い。加えてこの人気サイド、ならば嫌う方が妙味ありと判断。

前走、阪神大賞典ではサトノダイヤモンドと真っ向勝負。負けはしたが、シュヴァルグランの長距離への適性の高さと能力は改めて評価しなければならない。

先々を見据えて自分の競馬≒早めにポジション取りして四角先頭の競馬を披露したのがこのシュヴァルグラン陣営。昨年は9-9-11-9というポジションで前々で運んだ二頭に後塵を拝する内容で、不完全燃焼。それを踏まえて今年の阪神大賞典ではポジションニング第一でサトノダイヤモンドよりも早めに動いて勝負を仕掛けた。四角で置いて行かれた前年天皇賞からの反省、昨年よりも一味違う今年のシュヴァルグランの動き、予行演習が今年は実を結ぶと見た。
シュヴァルグラン天皇賞2017


昨年のアルゼンチン共和国杯でラスト3F11.7 - 11.1 - 11.4を6-7-6-5のポジションから上がり33.7で後続をシャットアウト。前々からの競馬を意識する陣営の教育は天皇賞後から続けられており、昨年のような不格好な、レースが終わってから突っ込んでくる競馬にはならないと予想。

本命はシュヴァルグラン。二強の間に割って入る可能性があるとすれば、この馬。
前走は早めに抜け出した分の差で、京都に舞台が変われば差はまた変わってくると予想。
昨年好走したJC63.0-58.9、AR共和国杯63.5-58.7が自身のラップ。有馬記念61.7-60.3、今年の阪神大賞典62.5-60.1という後半遅い構成で負けている点を踏まえればこの馬はやはり高速馬場向き。
時計勝負に対応できた点、しかもハイレベルな時計勝負の経験を出来たのが昨年の収穫で、今年は昨年にないものを積んでこの舞台に挑める。
昨年天皇賞では自身62.9-59.0で負けているだけに、これは単純にポジショニングの差。
今年、好位から後半スパートで一分切る競馬が出来ればキタサンブラックとの差はなしと見る。


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