1986年、ある一人の男が、
プリンストン大学を卒業した。

卒業後は普通に就職し、
キャリアを積んでいた。

1990年代はじめ、
仕事でオンライン検索をしていたとき、
彼は目を見張る数値を偶然発見する。


インターネットの商業利用が、
年間 2300%という
驚異的な勢いで広がっているという。

彼は可能性を感じとると、
自分なりに調査を始める。

この急激な成長を遂げる分野に
うってつけのビジネスアイデアは
ないものかと思案を重ね、

最終的に行き着いたのが
書籍販売だった。

彼は、大手出版社はみな、
既刊書の電子情報リストを
公開している点に目をつける。

そして、
その情報を1カ所に蓄積し、

消費者がオンラインで本を
購入できるようにすればいいと考えた。

とてつもない可能性を
秘めた企業が誕生すると思い、

彼はインターネットでの
書籍販売というアイデアの虜になった。

その結果、彼は退社をして、
自分の会社を立ち上げることに決めた。

彼が退社した会社は今、
社長が年間750億円の報酬を
もらうほどの大企業となっている。

彼はその会社の上級副社長であった。

そのまま会社に留まっていれば、
莫大な収入を得れていただろう。

そんな大きな地位を築き、
安定を手に入れていたにも関わらず、
彼は退社したのである。

そして彼は、
会社を立ち上げた。

彼の会社は19年後、
世界13カ国で販売を広げており、
売上は年間10兆円を超えている。

そして現在では、
インターネット上の通販ビジネスで、
世界ナンバーワンの地位を占めている。

彼の名前はジェフ・ベゾス。
Amazonの創業者である。



この話だけを聞くと、
ジェフ・ベゾスは
よくある起業家のイメージの、

アイデアに全てを賭け、
仕事も安定も収入も、
全てを捨てて起業したようにみえます。

しかし、実際は違いました。

大学卒業後の22歳という若さでは
まだまだ未熟だと痛感していたので、

起業という野望は胸にしまい込み、
経験を積むために会社に勤めたのです。

インターネットでの書籍販売
というアイデアを見つけたときも、

実際はすぐに退社したのではなく
少しずつ準備を整えていきました。

インターネットを使った販売で
最も適したものを検討し、

シェアの一番大きな会社でさえ
12%ほどのシェアしかなかった、
書籍ならいけると確信したのです。

彼は自分のアイデアに
大きな自信を手に入れました。

しかし彼はさらに慎重さを心がけ、
自分のアイデアがうまくいくことが実証されるまで、
多額の資金を注ぎ込んだりしなかったのです。

では、
どのようにして彼は
独立することに決めたのでしょうか?

独立するためには
何が必要なのでしょうか?

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