厚労省の発表で、3月の実質賃金が10ヶ月ぶりに0.8 %の減少に転じたとのニュースがでた。何とも不思議だ。ヤマトにせよコンビニにせよ、至る所で人手不足で困っているというのに賃金が下がるとは一体何事か!?
でも確かに、給料は上がらないけど税金と社会保険料だけは確実に上昇しているのは身をもって実感している。景気が改善しているなんて実感はない。しかし失業率を見ると2.8 %と実に22年ぶりの低さである。これは一体どういうことなのか?
増えない給料
人口は最近僅かに減少を始めたが、実は労働力人口(15~64歳)はピークの1995年の8,717万人を堺に大きく減少している。2017年では7,617万人にまで、20年で実に13 % も減少しているのである。
このグラフでも明らかなように、失業率が減少傾向にあるのは景気よりもむしろ労働力人口の減少に主な要因があるようだ。そうは言っても需要と供給の関係からすれば足りなければ賃金が上がりそうなものだが、小泉政権の労働者派遣法改正や、低賃金に抑えられている女性の社会進出、フルタイムのパートの増加、終身雇用の崩壊なども関係しているのだろう。貧富の差の拡大が原因かな。
増える出費
まあ、物価があがるから仕方ない?
で、結果こうなる。
老人は山ほど貰えて若者はその分減る。2005年ですら40年も払って1.7倍しか貰えない。
年金は確実に払い損になる
年金がもらえなくなることはまあ無いだろう。社会保障の根幹だし。では今後どうなるかというと、2060年には2010年の倍以上の負担になる。つまり明らかにマイナスになる。
図:老人1人あたりの労働力人口
今の老人への給付を大幅に減らして世代間格差を減らすのが筋だが、そうはならない。これまでも財源が不足したら保険料は上げるが、給付は減らすどころかむしろ増えているくらい。まあこの辺りは多数決の民主主義の弊害なのでどうすることも出来ない。しかし財源にも限度があるので将来的には給付も絞らざるをえない状況になるだろう。半分は税金だしね。要するに今よりもかなり多く払うが、今よりも貰えない。まあざっと倍支払って半分以下になるくらいが目安か。
これが少子化
かなり悲惨ですが、それもこれも少子化のツケです。老い先が短い政治家の先生方は全く興味が無いようですが、憲法よりも天下りよりも大急ぎで何とかしないといけない位の極めて重要な問題です。でも10兆円の介護保険制度は作っても保育園は作らないのが今の日本。解決できるわけないので結局は自分の身は自分で守るしかありません。
そして若者が出来る有効な方法は選挙に行くことではなく、“保険料の未納スト”を流行らすか、さもなくば競争力をつけて“海外に移住”することくらい。あ~心から払いたくない。
でもその前に、保険料を払ってやっと貰える年金よりも生活保護が高いなんてあり得ない。最大で年金の80 %とかにシールすべきかと。てかもっと前に足りないのに日本人以外に支給してんじゃないよ、、(゚д゚)マジで
参照)http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141210.html,https://adual.co.jp/html/gaika-nenkin.html,http://www.garbagenews.net/archives/2064125.html
コメント
迫力満点の記事ですね!
>保険料を払ってやっと貰える年金よりも生活保護が高いなんてあり得ない
本当にそうですよね。理念的には明らかにおかしい。
実現のためにはベーシックインカムのような発想になるのでしょうが、財源の確保がやはり問題ですね。
生活保護は額面が多いだけでなく、医療費がかからないなどのメリットがあり、優遇のしすぎだと僕も考えています。
「生活保護でアーリーリタイア」で2作目書こうかな?(笑)
> 実現のためにはベーシックインカムのような発想になるのでしょうが、財源の確保がやはり問題ですね。
ベーシックインカムいいですね!議論する政党すらない様ですが(泣)
> 生活保護は額面が多いだけでなく、医療費がかからないなどのメリットがあり、優遇のしすぎだと僕も考えています。
> 「生活保護でアーリーリタイア」で2作目書こうかな?(笑)
是非お願い致します!炎上間違い無しの傑作ですね!