浅野のシュトゥットガルト残留に見る、英国就労許可の壁 | 信頼の188BET 公式ブログ

信頼の188BET 公式ブログ

188BET公式ブログ

主にスポーツ記事を中心に、幅広くお届けしていきます!

188BET公式サイトはコチラ:https://goo.gl/uRi89Y

写真=Goal.com

 

先日、浅野拓磨のシュトゥットガルト残留が発表された。

 

浅野は当初、アーセナルへの移籍が決定してイギリスへと向かったものの、就労許可が下りず、一旦ブンデスのシュトゥットガルトへレンタル移籍という形で就労許可を待っていた。

その間、シュトゥットガルトではスタメンに定着し1部昇格に貢献。結局イギリスからの就労許可は下りず、浅野の残留を希望したシュトゥットガルトへの残留が決まったというわけだ。

 

 

実はこのケースは非常に多い。

最近で言うと、日本代表の守護神、メスの川島もこのビザ問題に振り回された1人だ。イギリスのダンディー・ユナイテッドへの移籍が決まっていたが、ビザが下りずに結局実現しなかった。

さらに、練習に参加することも労働と考えられるため、チーム練習にすら参加できないという最悪の状況となる。そのため、川島は公園をランニングしたりジムに通ったりと、コンディションを維持するのに苦労したようだ。

 

 

このビザの壁に阻まれた日本人は他にも、宮本恒靖のウェストハム、三都主アレサンドロのチャールトン、家長昭博のプリマス、そして前田遼一のウェストハムなど数多い。

 

この背景には、外国人サッカー選手に対する労働許可発給要件の厳しさがある。

サッカー選手に限らず、英国は自国民の働き口を確保するため、外国人労働者の受け入れは優秀な人材のみに制限しているようだ。しかしEU加盟国の国民は労働許可証が必要ない。

 

 

 

イングランドサッカー協会が定めている外国人選手の移籍条件

 

  • 出身国の過去2年間のFIFAランキングが平均50位以上であること。
  • 過去2年間に行われたA代表の公式戦出場率が以下を満たすこと

 

FIFAランキング1~10位:30%以上

FIFAランキング11~20位:45%以上

FIFAランキング21~30位:60%以上

FIFAランキング31~50位:75%以上

 

※特例として、上記の条件を満たしていない場合であっても、英国サッカー協会が自国のサッカーに貢献できると判断した場合は移籍が認められるケースがある。

 

 

日本でプレーしていては起こりえないハプニングも乗り越え、現在の活躍に至っている選手たちには労いの言葉をかけたくなる。

浅野がアーセナルに移籍できていればどうなっていたかはわからない、しかし現状を見る限り浅野は自分の場所を見つけ輝いているように見える。

来シーズンはブンデスリーガ1部への挑戦。アーセナルがなんとしてでも欲しくなるような活躍を見せてもらいたい。