(写真) =スプートニク
コンフェデ杯は6大陸の王者、W開催国のロシア、W杯優勝国のドイツが参加する大会だ。しかし、サッカー界ではこの大会の地位はそこまで高くはない。
そのため、ドイツ代表は“Bチームを試す場”として活用し、若手に成長の機会を与えることを主な目的として参加していた。
一方、決勝でドイツと対戦したチリ代表はまったく異なる意図を持って今大会に出場していた;チームの総力を上げて優勝を掴みに来ていた。
そんな2カ国の戦いは、チリが前線からの素早いプレスとカウンターで試合を優勢に進めていく。しかし、グループステージでチリのこの戦略を経験しているドイツは、攻めに入るのではなく守りに徹し、猛攻を防ぐことに成功。
そして20分、チリのDFマルセロ・ディアスが痛恨のミスを起こしドイツに先制を許してしまう。
そこから中々反撃の狼煙を上げられなかったチリであったが、60分を過ぎた辺りからようやく反撃を開始する。
しかし、コンフェデ杯の過密でハードな日程により、後半になると疲労の色が徐々に出始める。それでも最後まであきらめず走り続けるチリ選手の姿には、心を動かされるものがった。
だが、たった1点が遠く、最後までゴールを割ることができなかったチリ、試合終了のホイッスルと共に選手たちはピッチに崩れ降りた。
そんなチリ選手達の姿に、観客席からは労いの言葉が飛び交った。
Bチームメインで戦ったドイツが優勝、その選手層の厚さにはため息が出るほどだ。このような面からも、やはり日本人が活躍しているブンデスリーガのレベルの高さが良く分かる。今後もドイツがサッカー界を牽引していくことになるのだろうか?