本日の日経平均は大幅続落。連休中の海外市場での「北朝鮮リスクを建て前とした需給調整」を警戒して寄り付き早々に19,486円(−243)まで下落すると、先週末安値108.70台から109.60台まで切り返したドル円が先物での売り方の買戻しを誘発して一時19,598円(−131)まで反発。しかし、積極的な安値買いの動きは限られ、14時以降は19,500円台前半で弱含む展開に。11時発表の中国7月鉱工業生産や小売売上高はコンセンサスを下回ったものの材料視はされず。

東証主力株は 6366 千代建、5401 新日鉄、5411 JFEなど素材エネルギー関連、7269 スズキ、7261 マツダ、6471 日本精工など自動車セクター、メガバンクなど金融株を中心に概ね軟調。中小型株は 6208 石川製作所、6203 豊和工業、7721 東京計器、4274 細谷化工など防衛関連が買われた他、3758 アエリア、6149 小田原エンジ、3932 アカツキ、6166 中村超硬、5363 東京窒業、8508 Jトラスト、7618 PCデポ、3659 ネクソンなどが商いを伴った急騰。

日経平均 19,537円 −192、Topix 1,599 −18

225先物(9月限)19,530円 為替 109.52円/ドル
NYダウ先物 21,912ドル +64

■ テクニカル : 戻り売り優位
遅行スパンの雲突入、現在30%台のストキャスD(13日)の下げ余地、週末に19,700円台まで切り上がってくる均衡表の雲下限などが「戻り売り優位の調整トレンド入り」を示唆。楽観シナリオとしては19,700円台半ばまでの反発 → リバウンド基調入り...を念頭に。

big (16)

【ウォッチ銘柄】
△ 3758 アエリア
ザラ場中に発表された通期業績予想の倍額修正を好感してストップ高。

▼ 3825 リミックスポイント
テクニカルは底打ち期待も浮上していますが、規制があるとはいえ先週末の好決算で出来高403万株では物足りない印象。潜在的な売りバイアスの大きさに注意。

△ 4901 富士フィルム
本日唯一の主力企業の決算。通期上方修正は見送ったものの4−6月期経常益はコンセンサスを78%上回る好内容で着地。

△ 9517 イーレックス
こちらも通期上方修正は見送ったものの4−6月期経常益はコンセンサスを32%上回る好内容で着地。

■ 後記 : 底打ち ≠ 即時反騰トレンド入り
今週の戦略などでお伝えしているように、現在の急激なの需給悪化は「7月のNY株高の反動 & 9月FOMC前のポジション整理」が主要因であり、大局強気スタンスを変える必要はないと判断しています。

ただし、‘北朝鮮リスク’が燻る中での短期的な下値の見えにくさ、8月特有の実需の様子見スタンスによるリバウンド力の乏しさなどを踏まえれば、9月FOMC付近までの(反騰トレンド入りには至らない)弱トレンド継続にも警戒したいところ。

よって、現状を「買うかホールドかの二択」で臨むのはリスク過多となりますので、目先の下落過程 〜 リバウンド初っ端に関してはポジション縮小を主戦略として臨んでください。

□ 買い下がる価値のあるものを丹念に!
このタイミングでの銘柄選別のキモは、4月急落時のホシデン(6804)、アウトソーシング(2427)のように重厚な上昇トレンドを形成しうるファンダメンタルズを有し、平時のボラティリティが投資スタンスに合うものを選択する事。

当観点に加えて、ステラケミファ(4109)、エン・ジャパン(4849)の急騰によるポジション整理の加速を追い風に、会員サークルでは ★ Sラボ主力株の一点勝負から派生のタイミングを計っていく予定です。

『 4月同様の手順重視で! 』

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