心理の裏の真理 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

株式投資のアイデアを出す重要なポイントに「違和感」があります。

 

「アレ、この株、安すぎるよな・・・。」とか

「こんな商品が、なんでこんな目立つところに置いてるんだろう?」

みたいな感覚がスタートになります。

 

その違和感を無視するか?

それを可能性と考えて、さらに調査を進めるか?

 

ここに分かれ道があると思うのです。

 

次に重要なのは、自分自身の思い込みの枠を取り外すことです。

 

「この業界からは成長株は出てこない。」とか

「この会社は競争に負けて完全に終わっている」

 

みたいな思い込みを外して、

 

「ひょっとしたら、この業界にも何か大きな変化が起こっているのでは?」とか

「この会社も苦しい時期を乗り越えて反撃に出ているのではないか?」

と自分自身を疑ってかかるのです。

 

調べてみると、従来の常識からはかけ離れた、

新しくて合理的な経営戦略が見えてくることがあり、

 

私はこのような心理的な壁の裏側に潜む真実を

心理の裏の真理と呼んでいます。

 

 

さて、そんな思考法も株式投資ではそれなりにうまく機能しているのですが

一般社会ではどうもうまくない部分があります。

 

昨日も、うっかりツイッターでつぶやいてしまいましたが、

 

このタイミングでの解散総選挙や、

トランプ大統領の訪日・訪韓スケジュールにどうにも違和感があり、

いつものように思い込みの枠を外しました。

 

戦争をする前提に立てば

 

「今、敵が攻めてくる可能性はない」と思い込ませながら、

大軍を日本海や黄海に集結させることに成功すれば、

非常に有利に戦争を始めることが出来るわけで

 

今がそれに該当するのではないか?

 

などと考えてしまったのです。

 

その為のカモフラージュとして、訪日・訪韓スケジュールを発表しているなら、

「こんなタイミングで韓国に行ったら、

北朝鮮の工作員から逆斬首作戦を喰らっちゃうんじゃないの?」

という違和感もなくなります。

 

もちろん、「戦争をする前提」に大きな疑問が残るのですが・・・。

 

以前書いたかもしれませんが、

このような思考法をアブダクションと言います。

 

驚くべき事実Cが観察された。

しかし、もし説明仮説Hが真であれば、Cは当然の事柄であろう。

よって、説明仮説Hが真であると考えるべき理由がある。

 

という考え方です。

 

日本海や黄海に米韓の大軍が集結し、北朝鮮はミサイルを発射させるかもしれない、

まさにいつ戦争が始まってもおかしくないタイミングで

総選挙だのトランプ大統領が韓国に行くだの、

全くもって驚くべき事実が観察されている。

 

しかしながら、もし、本当に戦争が始まる前提なら、

これらは非常に有効なカモフラージュだ。

 

よって、本当に戦争が始まるという前提も、

絶対にないとは言い切れないと考える理由がある。

 

というわけです。

 

ちなみにこの考え方を紹介している「これからの思考の教科書(ビジネス社)」という本には、

アブダクションを使うためには、

異常を検知する力と、

それを裏付けられる十分な知識

そして、説明仮説Hを立てられるひらめき力を養う必要があるとの事です。

 
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酒井 穣

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私が実践してきた違和感思い込みの枠外しの努力も

この考えに従えば、大きくは間違ってはいないようです。

 

本日も、参考になりましたら、

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