株価 = 近未来の1株利益 / (金利 + リスクプレミアム)
ですね。
この公式は今後の株価を占う上でも使えはしますが、
割高とか割安といったファンダメンタルズの考え方の基本が
詰まっていると考えます。
どうも世界的には金利が上昇しそうな局面ですが、
日本についてはまだしばらくは緩和状態が続きそうです。
ただ、海外投資家は自国の金利と比較して日本株を評価しますから、
日本の金利が低いから大丈夫というわけでもありません。
①金利の上昇は本質的な企業価値を押し下げるのです。
株価(本質的企業価値)↓ = 近未来の1株利益 / ( 金利 ↑ + リスクプレミアム )
さらにいうと、
本当に世界中の金利が上昇している局面で、
日本だけが超緩和状態を続けられるのか?
という事に疑問を持っています。
もし、これほどまでの超緩和状態から引き締めに転じた場合、
「いったい何が起こるのか?」については誰も経験がありませんから、
②その分はいつもよりリスクが高まっていると考えます。
私の公式で説明すると、
株価(本質的企業価値)↓↓ = 近未来の1株利益 / ( 金利 ↑ + リスクプレミアム ↑)
また、ここが株式投資の難しい部分なんですが、
株価が下がり出すと、
それが原因で企業業績が落ち込むという負の循環が存在します。
③いわゆる逆資産効果ですね。
お金持ちが貧乏になることで、急にお金を使ってくれなくなったり、
資産価値が上がっていく前提で活発だった投資が急に冷え込み、
関連企業の業績が急激に悪化するようなことが起こってくるのです。
これらの現象が景気を冷え込ませるトリガーとなり、
つまり、
株価(本質的企業価値)↓↓↓ = 近未来の1株利益↓ / ( 金利 ↑ + リスクプレミアム ↑)
「大暴落・・・。」ということになってしまうのですが、
当然、各国の中央銀行もそれだけは避けようと、
微妙なバランスを探っていきます。
この微妙なバランス感がそのまま今の相場といえます。
これまで以上に、中央銀行の動きが重要となってきましたから、
相場は、より中央銀行の発言に敏感になっていくでしょう。
さて、そのようなリスク(今の段階ではすべて仮説にすぎず、仮説はリスクの中に織り込まれる)を
企業価値に織り込んで判断すると、
これまでは割安と評価できたものが、
「そうでもないな」と判断せざるを得ないケースもあるわけです。
臆病に思われるかもしれませんが、
最近、私はそういう判断をし始めた・・・。
ということになるでしょうか?
30年以上も株をやってきたので言える事かもしれませんが、
1年や2年、相場を離れたからと言って、
お金持ちへの道が途切れたりはしません。
むしろ、重要な局面で相場を離れなかった結果、
お金持ちへの道を絶ってしまうという悲しい風景を
何度も見てきました。
当面はバブル気味の上昇相場が続きそうにも思いますが、
まだ温かいうちに、
やがて来るだろう「冬」に備え始めた次第です。
本日も、参考になりましたら、
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