本日付の日経新聞の一面にどでかく掲載されましたね。

ソフトバンクグループは15日までに、主力の携帯電話子会社ソフトバンク(東京)を上場させる方針を固めた。年内の上場を目指し、近く東証と本格的な調整に入る。資金調達額は2兆円に達する可能性があり、実現すれば過去最大規模の新規株式公開(IPO)となる。調達資金は、財務体質強化や新規分野への投資に充てるとみられる。

報道を受けて、15日午前のソフトバンクグループの株価は一時約6%上昇、時価総額は10兆円を超えた。これまでのIPOによる資金調達額は1987年のNTT(約2.3兆円)が過去最大。

ソフトバンクは、NTTドコモやKDDI(au)と並ぶ、国内の3大携帯電話会社の一つ。固定電話やブロードバンド(高速大容量)の通信サービスも手掛けている。2006年の英ボーダフォン日本法人の買収を機に携帯事業に参入した。年間売上高は約3兆円で、グループ全体の35%を占める。

持ち株会社であるソフトバンクグループは東証1部に上場している。企業の合併・買収(M&A)を積極化して業容を拡大。傘下に日本のヤフーや米携帯大手スプリント、英半導体設計大手アームなども抱える。ソフトバンクの株式については、議決権の99.99%を保有している。

2兆円規模と桁が違うのではないか?といえるぐらい超大型IPOです。最近で大きい上場と言えば郵政IPOになりますが、あの上場でも3つ合わせて1.4兆円程度の規模でした。

今回は2兆円ということでそれを超えることになります。記事にもありますがNTTが2.3兆で過去最大となり、それに匹敵する案件が急に浮上してきたということになります。

ちなみにソフトバンクグループ(9984)が親会社で上場しているので、親子上場ということになります。そういう意味ではマイナス点になりますが、それでも上場するということは資金が集まる自信があるということでしょう。

メルカリが上場先送りということで、ちょっとテンションが下がったIPO市場ですが、この大型IPOが登場して成功すれば、またIPOでも利益を出すチャンスが広がります。前回の郵政IPOの時は色々言われていましたが、結局はIPO自体は成功裏に終わりました。

その他の大型IPOも注目度が高めのものは結局は、プラスで終わるものが多いです。市場の状況が良い時は皆さん投資先を探しています。そういう意味で、このいい状況が続く時に大型IPOがあって欲しいところです。

【IPO結果一覧】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに(分析版)

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100億を超える規模の大型IPOというのは需給面で初値は苦しい場合が多いのですが、逆に1000億以上までもっと大きくなれば実は初値もプラスの銘柄も多いです。

とにかくIPOは話題性も重要というのがよくわかります。