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カリスマ編集者・末井昭氏の半生を描いた映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』の感想をパチンコ業界からの視点をからめて…(※ネタバレ注意)


こんなクソブログ辞めてしまいたいというくらいの衝撃と劣等感。

一億総中流社会に生まれた我々としては、逆に羨ましくなる生い立ちと破天荒な半生。
今の我々はせいぜい作中に出てきた近松さん(峯田和伸・銀杏 BOYZ)くらいの気持ちだろう。母親がダイナマイト自殺した?!すごいじゃないか。

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コンプライアンスだなんだで締め付けられている現代では決して真似できない生き方。
いや、いまだって過激なユーチューバーがいるじゃないか。いやいやあんなの箸にも棒にもかからないよ。いいねと承認の数値化で評価が決まる世の中なんてもうAIに支配されたディストピアの前兆じゃないか。

もしかしたら、人間が人間らしかった最後の記録を昭和の雰囲気とともに真空パックしてくれた作品なのかもしれない。

とにかく、いまのパチンコ業界なんてクソつまらないということを再認識させられた。


【登場人物の眼鏡がほぼ全員曇ってる】
まず気になってしかたなかったのはこの描写。
アニメ映画『聲の形』で主人公がいじめられたあと、クラスメイト全員の顔に✖️がつけらているという描写があったが、この作品ではさえない大人?わかってない人は全員眼鏡が曇っているという演出なのだろうか?

【元AKBあっちゃんの昭和の女感がすごい】
あっちゃんこと前田敦子が演じる妻・牧子
この人こんな演技できるんだとびっくりしてしまうくらい、平成を象徴するアイドルが昭和の女感を発揮できている。

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【もうおっぱいみてもなんとも思わなくなる】
それくらい、おっぱいとか裸体がバンバンでてくる。あとオ●ンコという言葉も。言いたい放題。きっとこの作品が地上波では放送されることはないだろう。

【昭和感のある小道具とか細かい】
喫茶店とか、電話とか髪型、服装とかラジオ
もう、細っこいポカリの缶とかね。

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【その他、気になったこと】
 
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・ジャズミュージシャン菊地成孔さんのアラーキー感がすごい。これ、ゲージュツだから!
・セロテープの使い方www
・柄本佑の末井昭感
・末井さんカメオ出演
・笛子役の三浦透子、あの娘2代目なっちゃんだったんだ!
・母親・富子を演じる尾野真千子のほぼセリフなしであの色気

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【パチンコのくだりは少しだけ】
20代、30代のハッチャケる末井さんの姿を描いているので、どちらかというとパチンコ編集者になってゆく姿は閉じていく青春的な位置付けに配置されているように受けとれた。知らないけど…

この作品ですでにあの時代のパチンコ編集者ですら、サラリーマン的な位置づけに置かれているなら、今のパチンコ企業の従事者はどれだけサラリーマンなんだ。

末井さんと警視庁の諸橋係長(松重 豊)のやりとり的なことを、パチンコ業界の諸先輩方も繰り返してきて、いまに至るのだと思う。

先にやりたいことがあって、それを世に出して、アレこれはダメなんですか?というスタイル。真っ白な雪原にゼロから足跡をつけていくようなことを諸先輩方はやってきた。
しかし、今その雪原は足跡で埋め尽くされている。がんじがらめの規則、決められた制約の中で、納期までにベターなパフォーマンスを発揮するスタイル。何のために?


◾︎本予告



最後に、この題材で映画を作ろうと企画しやり遂げてくれた監督・脚本の富永昌敬さんとスタッフの皆さんに拍手を送りたい。
 


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