今年の野球は一気に熱が高まること間違いないだろう。メジャーリーグも日本のプロ野球も日本時間では同じ30日に開幕するからだ。MLBが全15試合、プロ野球が6試合、日米合わせて21試合が1日の間に一斉に幕を開ける。

メジャーリーグの話題は上記2つの記事に任せるとして、今回は日本のプロ野球について書きたいと思う。そして、最も開幕を前に盛り上がるのは「優勝予想」であろう。テレビやスポーツ紙などでは毎日のように野球評論家がずらりと順位を予想し、チームを上から下まで並べる光景はもう見慣れたものだろう。

例えば、3月27日のスポニチには、9名の野球評論家（元プロ野球選手）の予想がずらりと並んだ。この予想は、セリーグ、パリーグそれぞれの優勝チーム、順位を予想するものだが、パリーグはこの9名中8名がソフトバンクを優勝に予想したのだ。元巨人の槙原寛己氏だけが西武をパリーグ優勝チームに予想したが、あとは軒並み昨年の日本一ソフトバンクの名前で1位枠が埋まっていた。

一方、セリーグの順位予想は割れた。同じくスポニチの順位予想となるが9名中3名が昨年のセリーグ王者の広島と、その広島をクライマックスシリーズで破ったDeNAを推した。そして2名が巨人を、田淵幸一が唯一阪神を1位予想した。パリーグとは対照的にセリーグは意見が割れる結果となっている。

では、ブックメーカーはどう予想するのか？日本語にも対応しているオンラインカジノのブックメーカー「NetBet」（ネットベット）がプロ野球2018の優勝オッズを発表し、連覇を狙うソフトバンクに3.00倍の最有力オッズをつけた。2番手には広島で5.00倍、3番手には昨シーズン4位から巻き返しを図る巨人で7.00倍、そして僅差でDeNAが8.00倍、阪神が8.50倍とセリーグの4チームが続く形となって。

そして、ようやく6番手にはパリーグの楽天で11.00倍、7番手には西武で12.00倍、そしてオリックス（13.00倍）、ドラフトで清宮幸太郎を獲得した日本ハム（15.00倍）、千葉ロッテ（21.00倍）とパリーグ勢が続いた。松坂大輔を獲得した中日は26.00倍、そして優勝から最も遠いと目されているのがヤクルトで29.00倍のオッズとなった。

ソフトバンクの絶対的な強さは今シーズンも揺るぎそうもない。打線は内川、松田、柳田の強打者トリオに加えて大砲のデスパイネ、巧打の長谷川や中村などが名を連ねており磐石だ。投手陣を見ても開幕投手を任される千賀、東浜に加えてベテラン左腕の和田、そして抑えのサファテと3年20億の大型契約を結んで残留させたことも大きい。投打の力を見てもやはりソフトバンクが頭一つ抜けている印象だ。

昨シーズンのペナントレースを制した広島、その広島をクライマックスシリーズで3位から下克上を果たして追い落としたDeNAももちろん優勝争いに欠かせない存在になるのは間違いないが、ここにきて評価を上げているのが巨人だろう。

高橋政権2年目に入った巨人は、高橋監督の同級生で選手として一緒に戦った盟友・上原をメジャーから巨人に招聘。オープン戦のマウンドに上がった上原を一目見ようと東京ドームがファンで埋め尽くされた光景は記憶に新しい。レッドソックスで世界一を経験しているアイデンティティを復活を期すジャイアンツに注入すれば、一気に日本一まで駆け上がる可能性も十分にある。チームリーダーの坂本、そして元女房役の阿部、そして成長著しい岡本などベテランと若手の歯車がうまく回れば”強い巨人”を見ることができるかもしれない。

プロ野球の開幕戦カード6試合はの対戦カードとブックメーカー「NetBet」のオッズ（30日午前8時更新）は以下のようになっている。