【勘流雑感】
 昨日の米株は5日続伸。先週末のミシガン大学消費者信頼感指数、昨日の中国7月小売売上高と同様に8月NY連銀が発表した景況感指数が市場予想を下回った事で35,200ドル台まで下落しながら、最終的には35,600ドル台まで上昇し、史上最高値を更新。「ジャクソンホールまでの保ち合い継続、NYダウの上値目安は35,700ドル」とした見立てからは上方に乖離しつつあるが、米株に関しては安易な空売りはご法度となりそうだ。

 日本株については相変わらずのていたらく。東京五輪閉幕後の外人部隊による菅政権への労い買い、東証コア銘柄の良好な決算をフォローとした28,146円までの上昇も束の間、先週末の「幻のSQ」に主導される格好で、昨日は27,427円まで3日で700円強の下落に。本日は自律反発が期されるものの、ジャクソンホールまでの機関投資家は日和見を続けざるえない状況ゆえ、売り派の買い戻し一巡後は急速に上値を重くしよう。

 さすれば、昨日のショート戦術が機能した先物に関しては、本日も27,600円台中盤から27,800円までを売り上がり、大半を80−150円幅で回すスタイルで挑まれたい。27,850円超えなら半数撤退後、売り直し機を模索。個別に関しては、少数精鋭の構えにて斜に構えた強気スタイルを続行。個別に関しては、一部の銘柄が買われて大半が放置されるか、軒並み売られるかの様相を呈しているゆえ、いたずらに戦局を広げるは不毛。持ち株の育成に勤しみながら、勝負に適した地合いの変化を待たれたい。

【勘流銘柄】
□ 7283 愛三工業
メンバーサロンでは8月序盤から参陣。先週は地合いのもたつきに歩調を合わせたが7/29発表の第1四半期決算は黒字転換、通期予想も前期比2倍のハイレベルな内容。自動車部品関連への資金流入に弾みがつけば大台突破も通過点となろう。市場の悲観心理を買う。

□ 先週末からの4000番台
日経平均が再び27,000円台序盤まで下振れる事がなければ、5GやEV関連への見直しは必至。今月序盤に発表した22年3月期第1四半期業績の黒字転換、チャート付きの見栄え良化も鑑みれば、眼前の押しも耽々と。

(その他)
1552 VIX
安穏と上値を模索している米株だが、6,7月同様に月半ばには一度は下値を試してこよう。ジャクソンホール前後までの安値をパラパラと。

7013 IHI 
S教授提唱中。カオスな環境でこそ策に溺れず、ど真ん中のど正論で中央突破を目指す彼らしい取り組み。5G、AI、EVでの敗退が確定的な日本経済にとって、インフラ関連は頼みの綱。期待したい。

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