本日の日経平均は反落。FOMC議事録を経た「年内のテーパリング開始思惑の高まり」を嫌気したNY市場の流れを引き継いで。10時台には27,500円近辺まで切り返す場面もあったものの、引けにかけては国内コロナ感染拡大、上海株の暴落やNYダウ先物の軟勢、株価なりの見切り売りなどが足かせとなり、一日の安値圏で取引を終了。東証主力株は売り優勢。医薬品関連が指数を下支えた一方、8035 東京エレク、6857 アドバンテスト、6954 ファナック、6976 太陽誘電など設備投資・半導体関連が日経安を主導。

中小型株も総じて覇気のない中、4512 わかもと製薬、2212 山崎製パン、3923 ラクス、2175 SMS、2459 アウン、3409 北日本紡績、4477 BASE、4956 ニューラルポケット、3936 グローバルウェイ、4556 カイノスなどに短期資金が流入。

日経平均 27,281円 −304、Topix 1,897 −26
225先物(9月限)27,210円、為替 110.08円/ドル
NYダウ先物 34,794ドル −93

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【ウォッチ&Sラボ銘柄】
▼ 8256 プロルート丸光
マネーゲームが終了。400円台で下げ止まれば短期的には再起の芽も残りますが、大商いをこなした8/11の水準、380円を割り込むようなら(多少の好材料には反応でない)年内の調整トレンド継続に警戒。

▼ 6613 QDレーザ
「eBay」での網膜走査型レーザアイウェア(RETISSA Display2)の販売開始を材料視して1,078円まで切り返しながらも、引けにかけては急失速。材料による余計なシコリの形成 ≒ 戻り売りバイアスの高まりに要注意。

▼ 7203 トヨタ
9月の世界生産を従来計画から4割減らすとの報道を嫌気して大幅安。致命的な電気自動車やDX化の遅れから短期でも長期的にも売買対象として考えていませんが、市場マインドの悪化要因として目先の動向をチェック。

余談ですが・・・、世界的に電気自動車(EV)化が腰折れするようなら、トヨタが縋る電動自動車(ハイブリッド、燃料電池)が見直される時代が到来します。その場合、トヨタは世界の自動車メーカ内で不動の地位を手にする一方、世界的にはEVへの過剰投資が裏目に出るため経済全体での悪影響が懸念されます。

△ 3326 ランシステム
22年6月期経常益は黒字転換を予想。割り切り対象でケア。

△ 4180 Apier、41●●
直近の地合いの急激な悪化に際しても良好なテクニカルを維持している旧Sラボ銘柄を押し目買いスイング狙いでケア。※ 高PERマザーズ銘柄だけに強引な勝負は避けてください。

△ 1570 日経レバ
14,300円割れでの打診買い後、明日は13,800円割れがあれば(余力残しの)買い増しがおススメ。

★ 8473 SBI 
先週2,800円付近での利確 → 本日の調整過程での再仕込みを完了後、明日も地合いなりの押しは腰を据えて臨みつつ、反発局面は肩の力を抜いて(≒売りすぎ注意)で対応してください。

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 (一部今晩の会員サークルより >>Sラボ参加案内

■ 後記 : NY市場での債券買い(金利低下)株式売りのネガティブトレード進展、国内でのコロナ感染拡大による経済活動や政治情勢の混迷化などに警戒すべく、明日もストレス玉の大胆な売却、手仕舞い条件の徹底などにより3割程度の余力を確保して週末を迎えたいところ。

複数のストレス玉の売却で悩んだら、高PER、薄商い、弱テクニカル銘柄から優先的に。また、「持ち株を一気に外したところが最安値」リスクを避けるべく、銘柄間の売買条件や売却方法にも差異を持って取り組んでください。

では 本日もお疲れ様でした。

お帰り前にこちらも是非!☆