働くことと稼ぐことは分けて考える | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

実は7年ほど前に今でいうところのFIREを目指したことがあります。少なくとも、いつでもFIRE出来る状態にしようと考えました。そこで、実家の農地(といっても最近はほぼ耕作放棄地となっていた)にミニソーラー発電所を設立することにしたのです。

その土地は、道路付けが良く(建設コストを抑えることが出来る)、高圧の送電線に隣接しており(送電用の設備コストを最小化できる)、日当たりのよい(発電時間を最大化できる)、ソーラー発電の立地としてはかなり理想に近い場所です。

 

ここに5000万円ほど投資する事で、年間600~700万円の売り上げ収入を目指しました。固定資産税や所得税、諸経費などを差っ引くと、フリーキャッシュフローベース(純利益+減価償却費)ではこれよりずいぶん減りますが、それでも、安定的に現金収入が入ってくるのは助かります。

 

再生エネルギーの固定価格買取制度がスタートし、この制度の認定を受けると、売電開始から20年間は買取価格が保証されていますので、「ああ、これで定年する年齢までの現金収入は確保できた」と安心したものです。(ちなみに今はもうこんな有利な条件では無くなった)

で、グラフの通り、毎年毎月、安定的に現金がチャリンチャリンと振り込まれてきます。今月はやや天候不順気味ですので、例年と比べると収入は少なめですが、それでも、50万円ほど振り込まれました。再生エネルギーの固定価格買取制度って、英語でFIT(Feed-in Tariff)と言います。Tariffって、関税って意味ですね。つまり、関税をもらえる側になれる制度です。

 

税を払う側ではなく、税をもらう側っていうのが私のハートをとらえました。こんな有難い仕組みがあるのかと・・・。

 

けど、今思うと、この5000万円を株式投資に充てていたら、当時と比べると株式部門の財産は3倍になりましたので、1億円以上儲かっていたはずで、それと比べると失敗です。もっとレバレッジを効かせて、ROEを高めるべきでした。

 

ちなみに、この収入と本の印税(ここにも「税」という言葉がある)、その他取材謝礼等を合わせて、毎年、青色申告をしています。つまり、自分で決算書を作っています。ちょっとした会社経営と言えるでしょう。その為、月末月初の週末はその会計処理を趣味でやっているのです。

 

言っときますけど、私の主要取引先はすごいですよ!!電力会社に日経BP、KADOKAWAという一流企業3社からお金が振り込まれてきます。

 

先日、お金はお金。働くことは働くこと。って分けて考えた方が良いって、書きましたけど、つまり、こういう事なんです。

頭とお金をうまく使いさえすれば、こんな風に会社で必死になって働かなくても、ほぼ同等の収入を手に入れることは可能なのです。

 

(もっとも、お金があれば働かないってのも、人間の尊厳の観点から問題がある。)