その当時、とても仲の良い取引先の担当者がいて、毎週のように、その会社を訪問していました。
ある日、その担当者から、あることを打ち明けられました。「実は念願のビルを建てて、不動産収入で暮らそうと思うんだ。」
確か、2億円ほどの借入れに目処がたち、既にちょっとしたビルの建設にかかっているとの事。
「凄いじゃないですか!!」
って言ったのですが、当の本人は浮かない顔です。
「今まで、ずっと、これをやりたくて頑張って来たんだけどさ。いざ、夢が叶うと、オレの人生ってこんなもんか。ただのビル1棟かって。なんか目標を見失ったっていうか…。」
ええーっ。
当時の私は株はやってはいましたが、まだ、ドケチで金をためながら、短期トレードスタイルでイロイロもがいていた頃でしたので、全く彼の気持ちが理解できなかったのです。
ただ、実際に自分も似たような身分になった時、当時の彼の気持ちがわかる気がします。
とにかく1億円!
って頑張ってた頃が一番楽しかった気がします。
1億円を突破した時、
「けど、これで会社辞めても、かなり地味な生活しかできんしな。」
って考え直し、
「会社辞めるなら、3億円は必要か?」と、目標金額を大幅アップさせました。
けど、それも突破すると、「株なんて水物だから、安定収入が無いと会社辞める気にならんな。」等と思いはじめました。
そのタイミングで、昨日の記事のソーラー発電の話になり、それを建設することになったのです。
ところが、それも叶うと、
「そもそも会社辞めて何すんねん?」って考えになり、
「そうだ!株の本を書きたかったんだ!」
って次の目標を立てました。
ところが、それもすぐに、日経BPさんから良いお話をいただいて、夢が叶ってしまいます。
だんだん、次の夢探しが大変になっているのが、正直な気持ちです。
強烈な目標に向かって頑張ってるときこそが、一番楽しいって話でした。