【勘流雑感】
 昨日閉幕したCOP26では、最終局面で中国・インドの横やりが入り、石炭火力は段階的な廃止から段階的な削減へとトーンダウン。大手財閥の意のままに地球温暖化を最優先政治問題として取り上げ、偏った正論を並べて自らの評価を上げんとする欧州政治家の振る舞いは辟易とするが、原発はダメ、再生エネルギーは一般化までに程遠い状況で石炭火力にまでメスを入れられそうになった日本経済にとってはプラス効果が目される。今回のCOPで明白になったのは、欧州政治家によるEU景気停滞に対する関心の低さ、大衆経済に役に立たないCOPをを軽視し続けた安倍・トランプの判断の正しさといったところか。

 さて、先週金曜の米株は反発し、シカゴNikkei225も29,700円近辺で取引を終えた。今週もインフレ懸念と景気回復期待が交錯する中、世界的財閥マネーが今後のFRBの金利政策をどのように予想し、債券と株式の保有バランスを形成していくかが鍵となる。FOMC前後に進んだ債券買い株式の利入れを鑑みれば、短期的には債券売りによる金利上昇と株式買いが基本路線となろう。日本株にとってドル円と米株の上昇は二重の追い風となるゆえ、今週は30,000円超えがあっても不思議ではない。

 さすれば、本日の先物も強気スタイルを続行。29,500円までをパラパラと買い下がり、大半を60−80円幅の小掬いにて回す。11月SQ値29,388円割れからのムード悪化に警戒すべく、29,450円を割り込むようなら撤退。個別に関しては、NISSHA<7915>の突っ込み買いによるリカバーとともに新たなる種蒔きを開始。

【勘流銘柄】
□ 新たなる勘流銘柄
今のところ年末に向けてテーマ化するのが環境関連か、消費関連か、コロナ関連か、全く異なる切り口となるかは不明だが、成長力が鮮明なDX関連はいかなる相場つきにも対応していこう。前回提唱時同様の短期急騰を目し、眼前の押しを粛々と拾われたい。

(その他)
◎ 3675 クロスマーケティング
10/28 872円  11/12 980円 +108 12%高
GS君提唱中。先週末は決算を契機にストップ高まで上昇。無事にマネーゲーム化に移行したようだ。ここからやれることは知れているゆえ、市場の喧騒を横目に見ながら耽々と利入れをこなし、次なるステップに歩を進められたい。

何かしら参考になっておれば
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10月以降の全勘流・GS銘柄
41

11月1週目までの銘柄を対象に10%超えを勝利とした場合、勘流銘柄の勝率は63%、GS銘柄は66%とほぼ拮抗。年末に向けても切磋琢磨していきたい。

相場研究家と資産家では注目点が全く違う

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