業績のピークか?それとも成長か? | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

7-9月期決算がだいたい出そろいましたが、今年はなかなか悩ましいですね…。

 

もう、すっかり落ち着いたように見えますが、7-9月といえば、緊急事態宣言下にも関わらずデルタ株が猛威を振るい続け、東京では1日5000人以上もの新規感染で、消費はずいぶん落ち込んでいました。(東京五輪がありましたので退屈はしませんでしたが…。)その為、この四半期決算だけ見ると、前四半期より悪化したように見える銘柄もあるのですが、それは一時的な現象の可能性があります。たまたまコロナの影響で商品自体は競争力があるのに売るに売れなかっただけというパターンです。

また、コロナで部品供給が滞り、注文はあるのに商品を提供できなかったという企業もたくさんありますよね。そういう株は部品供給が正常化するとともに売り上げは改善するはずです。これも一時的な現象といえます。

 

既にこのブログや本にも書きました通り、本来の実力が数字に表れず、一時的な理由で業績が悪化しているだけなら、仮に株価が下がったとしても心配はいりません。むしろ絶好の買いチャンスということになります。

 

一方で、コロナが業績を押し上げる側の銘柄については、業績は絶好調なのに株価が下がる銘柄も少なくありません。これについては、ちょっと循環株と似た現象といえます。

 

 

ずいぶん古い記事ですが、ピーター・リンチが言うところの、「循環株のPERが最も低い時に株を買うことは、確実に財産を半分に減らす方法」の類似現象といえます。「WITHコロナ株については、この辺が実はピークで後は下がるだけ」という市場の判断が株価を押し下げているのです。一見PERが低く見えたとしても、その後、業績が急降下してしまい、実は高い買い物になってしまう、ことをピーター・リンチは教えてくれるのです。

 

もちろん、WITHコロナ株は、いわゆる循環株(シクリカル株)かというとそういうわけでもないのですが、コロナの波が循環株と同じようなうねりを作り、それに乗っていた株の急降下を暗示しているわけです。

 

業績が悪かった株は、たまたま悪かったのか?それとも競争力が失われて悪いのか?

業績が良かった株は、今が業績のピークなのか?それとも成長は続くのか?

 

つまり、良いにせよ、悪いにせよ、コロナの大波の影響か、本来の企業の実力の影響かをしっかりと見極める必要があるのです。

その分、今回は、銘柄選びに時間がかかってしまいます。VE投資的には面白い局面なのかもしれませんが。

 

 

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