【勘流雑感】 
 昨日、バイデン米大統領が北京冬季五輪への外交ボイコットを正式に発表。ウイグル問題について、朝日毎日など媚中反日マスコミは目を逸らし続けているが、人権団体のサポートを受けている米民主党にとっては選挙民への格好のアピールの場。中国共産党サイドは「呼んでもいないのにボイコットとは笑止千万」と抗戦の構え。日本にとっては踏み絵のようなものだが、現状の岸田政権の言動からは米国に追随する流れとなりそうだ。これをきっかけに米国主導で中国失墜を狙った人権法成立が相次ぐようなら、2022年は第二次米中経済戦争の勃発が危惧される。

 さて、昨日の米株は急騰。新種の新型コロナの重症性は懸念されているほど高くはないとの要人発言を受けてダウは600ドル超、ナスダックは130p強、10年債金利に至っては前日比で約0.1%もの大幅高となった。来週のFOMCを前にした売り派の玉整理(債券市場では利入れ売り)が原動力であり、新たな上昇ベクトルに帰結するか否かは不確定だが、少なくとも11月後半のような暴落は年内は回避されよう。

 日本株はナイトセッションの先物が最近の高値レベルの28,100円台で上値を抑えられたように、米株高に反するもたつきや下値探りリスクへの予断を許さぬ環境。売買戦術としては強気一貫で問題はないが、マザーズ崩壊により前向きな投資家よりも戻らば売りたい投資家層が急増しているゆえ、先物は強気に軸足を置きながらも、材料株についてはポートフォリオ内で戻りを売る銘柄、戻りを買い増し利を伸ばす銘柄の区別をつけて自発的に対応していきたい。全体需給の方向感が不透明な中でのギャンブルは極力避け、来週のFOMC前後からが本番の意識を持って挑む構えも続行。

【勘流銘柄】
■ 6100番台中期指向
12/2 1,100円より 12/6 1,212円 +112 10%高
11月序盤の提唱時は即騰、即降りにて無難に処理。その後1,059円までの調整をこなしたが、DX・AIシステム需要はインフレや新型コロナオミクロン株の感染拡大に無関係に拡大していく。目先で地合いが両化した場合でも反応できる材料株は限られるゆえ、昨日までの10%高達成後も押さば買い乗せる気概で挑まれたい。

(その他)
1458 楽天ダブルブル
先週の16,800円台と17,200円近辺での種蒔き後、眼前の押しも16,500円近辺までを買い向かう。17,000円台後半では部分利入れにて11月ロスを穴埋めされたい。

9107 川崎汽船
目先で地合い回復が図られるのであれば、単なるリバウンド相場ではなく、テーマ物色が期待されるはマザーズ銘柄か海運セクターとなろう。

■ 6100番台はここに記す

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