グリーンフレーション | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

オミクロン株は感染力は強いが重症化リスクは小さい。この株が蔓延することでむしろコロナ禍が沈静化する可能性すらある。昨日のニューヨークの上げはそんなシナリオを織り込もうとしているのかもしれませんね。
専門家はまだ慎重な意見しか言えませんが、マーケットはこんな感じでどんどん先回りして価格に織り込んでしまいます。(で、間違ってたら、その修正の動きが起こる。)

さて、このように専門家は立場上言おうとしないけれど、ちょっと違った未来が来ることは、脱炭素とデジタルにも起こりえます。

その一つがグリーンフレーションですよね。随分前から株式市場ではインフレリスクを織り込もうという動きがありますが、実際に人々の生活感としてインフレがどんどん顕著になってくると、かなりの社会問題となるでしょう。

政府は脱炭素とデジタルで経済成長を目指しますが、実のところ、その両方が実現したとしても明るい未来だけが来るとは言えないのです。

冷静に考えると、デジタルでどんどん効率化が進むとヒトの仕事はどんどんなくなるし、脱炭素もどんどん無駄を減らす方向を指し示しますので、経済規模が小さくなっていく可能性があります。

そのうち、コンビニは夜11時に閉めろとか、夜間の電車の本数をもっと減らせとか、言って、国民が省エネに励みだしたら、無駄を売っていた類のビジネスは縮小してしまうでしょう。

そっちの方がより良い社会かもしれませんが、肥大化した経済とは相容れない部分も大きいと思うのです。

脱炭素とデジタルで経済成長を図るというのは、結構な難題だと感じます。