暗号資産(仮想通貨)界隈で最も名の知れた存在の1つドージコイン(DOGE)は、そのブロックチェーン上でNFT(非代替性トークン)の発行に初めて成功するという快挙を成しとげました。

最近ドージのプロジェクトは、より多くのユースケースを期待する声と共に進捗してきましたが、一人の開発者がそこにNFTの発行という可能性を付け加えたのです。これは、ドージコインが仮想通貨界でのメジャープレイヤーになるような大躍進です。

ドージコインのブロックチェーン上でNFT発行の快挙

ツイッター名「Inevitable360」と名乗るある開発者は12月14日、トランザクションのスクリーンショットを公開して、ドージコインのブロックチェーン上で初めてNFT発行に成功したと報告しました。Inevitable360氏は、スマートコントラクトのプラットフォーム以外でも、ブロックチェーン上でNFTの発行が可能なことを証明し、一躍注目を集めることになりました。

今回のトランザクション実行にはわずか0.01ドージ(約20円)しかかからず、他のブロックチェーンに比べると驚くほど少額の手数料でした。これほど少額で実行できることを考えると、ドージコインのようなブロックチェーン上でNFTが発行可能なことは、疑う余地もなく今後の流れを変えるでしょう。さらに数百万のドージコイン・サポーターは、ドージコインを保有して取引を実行する以外に、別なユースケースを手に入れることになります。

デジタル資産としてのドージコインは、1つのジョークに過ぎないという悪評を打ち消して、全く新しいユースケースの可能性を開くかもしれません。

拡張するドージコインの活用法

実用性に関して言えば、ドージコインは仮想通貨界でのメジャープレイヤーになりつつあります。テスラ(Tesla)社のCEO(最高経営責任者)イーロン・マスク(Elon Musk)氏は14日、ドージコインで同社の商品の一部を購入できるようにするとの考えをツイッターで明らかにしました。

別名ドージコインの父とも呼ばれるマスク氏は、常にドージコイン・サポーターの先導者でした。2021年始め同氏は、ドージコインに関するツイートにより、繰り返しその価格を押し上げました。今回のテスラ社の決定後も、マスク氏のツイートによりドージコインの価格は30%も急騰しました。

テスラ社の顧客は、テスラ車のミニチュアやTシャツなどをドージコインで購入可能になるでしょう。5月にマスク氏が公式に、ドージコインでの決済受け入れについて言及して以来、すでに数ヵ月という時が流れています。現在も論点は電気自動車の購入にドージコインを受け入れるかどうかにありますが、マスク氏のツイートから考えると、単なるミームコインであるドージコインで商品の支払いができるようになることは、その手始めであると言えるでしょう。

参考資料:https://coinchoice.net/first-nft-minting-on-dogecoin-blockchain/ 

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