リスク志向と機会志向は別物 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

トンガの火山噴火は凄まじいですね。

今後、次第に色んなことが分かってくるとは思いますが、ネット上では、ピナツボ火山の時のような食糧不足が心配されているようです。

今回の噴火ではピナツボ時の1/50しか噴煙が上がっていないため、寒冷化リスクは限定的と言われている。2022/1/24


 

あの時はまだ大学生でしたが、いつもの定食屋にタイ米が出てきて、「やっぱ日本のコメはうまいんだな…。」等と感心したことを思い出します。もちろん、料理の種類や調理の仕方によってはタイ米もおいしく食べられるのは知っていますが、その時は普通に炊いて出されたので、お世辞にも、うまいとは思えませんでした。

 

さて、トンガの噴火のような地学的なことを勉強すると、「案外、数千年とか、数百年とかという(比較的短い)時間軸で、海岸線とか川とか山とかといった地形って、結構、大きく変化する類のものなんだな…。」と分かってきます。NHKのブラタモリなんかでも、時々地形についての説明がありますが、結構な割合で、地震や火山、大雨といった天変地異によって、一気に地形が変わってしまったケースが紹介されます。

 

 

ということは、数十年単位の人間の一生においても、数%~数十%の確率で、同じような事が起こる可能性はあるわけです。

 

ですから、私は転勤やら結婚やらで、過去10回以上引っ越しをしていますが、基本、海岸線から遠く離れ、津波リスクや洪水リスクの低い台地のようなところに住むようにしています(風当たりが強い分、竜巻リスクみたいなのはやや高いかもしれないが)。よく、「日本全国どこに住んでも何かしらの災害リスクがある…。」という話を聞きますが(確かにその通りなんですが)、自分の意志で下げられる分のリスクは下げておこうと考えているのです。

 

投資も同様で、わざわざ大ダメージのリスクを背負う必要はありません。リスクを低く保ちながら、大きく勝てるチャンスを狙うのです。

 

よく、「リスクを大きくとらないと大きくは勝てない。大きく勝ちたければ大きくリスクをとるべし…。それが嫌なら、リスクを抑えるべし…。」的な二元論がありますが、これ、リスクの話と機会の話を混同しているんですね・・・。

 

リスク志向と機会志向は別物です。必ずしも、良い銘柄を安く買う=ハイリターン=ハイリスク とは言えないのです。

 

私は常に、良い銘柄を安く買う=ハイリターン≠ハイリスク と考えて投資をしています。

 

 

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