本日の日経平均は荒い値動きの末に反落。欧州株高を好感して28,500円台で前場の取引を終えると、日銀金融政策決定会合における「物価見通し22年度1.1%に上げ 金融緩和の維持」を受けて後場入り直後に28,690円(+356)まで上昇。しかし、同時刻帯の米先物における「長期債売り(金利上昇)株式売り」が足かせとなって13時台には28,129円(−203)まで下落すると、28,200円台半ばで取引を終了。

東証主力株は売り優勢。4543 テルモ、6762 TDK、6367 ダイキン、6971 京セラなどが指数の重石に。中小型株は 3179 シュッピン、4714 リソー教育、6047 Gunosy、4680 ラウンドワン、3604 川本産業、7370 Enjin、9212 GEI、9211 エフコード、7373 アイドマ、4412 サイエンスアーツなどに短期資金が流入。全般的に「陰線による更なるテクニカル軟化」が顕著に。

日経平均 28,257円 −76、Topix 1,978 −8
225先物(3月限)28,250円、為替 114.86円/ドル
NYダウ先物 35,747ドル −49

日経平均のテクニカルは28,500円台に控える10日線や均衡表の雲下限に上値抵抗を示した陰線引けにより下値不安を継続。

big (6)

【ウォッチ銘柄】
▼ 7203 トヨタ
2月の世界生産は従来計画の2割未達、70万台強とする方針との報道。トヨタを筆頭に年初から仕手化してきた(≒ムード先行で買われてきた)自動車関連銘柄は反動安に要注意。※ ★ GSユアサ(6674)への影響は軽微と判断。

△ 6193 バーチャレクス
22年3月期経常益予想を3.2億円から5.1億円に上方修正。アピリッツ(4174)割り切り対象で注目。ネクスG(6634)、イムラ封筒(3955)は売り買い双方でケア。

■ 後記 : 午後にお伝えした「日銀会合直後は吹き値売り(突っ込み買い)の逆張りで対応」は理論上有効に機能したものの、日銀会合の結果を好感した後場寄りの28,600円台後半から13時台に一気に28,100円台まで下落した流れは想定外。外資勢が如何に日本国内事情を度外視して日経先物(日本株)に対応しているかを如実に表す経過となりました。※ 本日の結果をポジティブに捉えれば、今後の国内オミクロン型コロナの感染拡大が日経(先物)に与える悪影響も軽微にとどまるとみるのがスマート。

明日以降の日経(先物)に関しては先週末の日銀のETF買い水準である28,000円付近が強めの抵抗帯とみていますが、引き続き27,000円台半ばまでの下押しに要注意。また、個別株全般では本日の陰線により更にテクニカルを悪化させているものが散発しているため、「連鎖的投げ売りリスク」への警戒を続けたいところ。

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では 本日もお疲れさまでした。

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