おはようございます。

昨日のNY株式市場は反落。朝方発表された5月雇用統計は、非農業部門の雇用増39万人が市場予想の32.8万人を上回り、直近の株高基調において軟化ムードにあったFRBの金融引き締め懸念を高めて売りが先行。昼頃に32,839ドル(−409)まで下落すると、引けにかけても長期金利や原油市況の騰勢、週末のポジション整理需要などが重石となって覇気なく推移。個別はインテル、アップルを中心に概ね軟調。

ナスダックは急反落。マスクCEOが景気の先行き不安と10%の人員削減方針を伝えたテスラが前日比−9%の急落となった他、GAFAM、半導体セクターを中心に個別株が全面安に。

NYダウ 32,899ドル −348、ナスダック 12,012 −304
米10年債利回り 2.940% +0.028、為替 130.89円/ドル
NY原油 120.28 +3.41日経先物 27,570円 −220

□ テクニカル :  リバウンド相場入りの第一関門とした「4月後半以降の高値を結んだレジスタンスライン」は、5/26 32,000ドル台後半までの上昇によりブレイク。第二関門として意識される33,000ドル水準で戻り売りをこなしながら、右肩上がりの10日線をサポートラインとする買い方優位の形勢。

big (3)

【主な政治・経済イベント】
6/6  (月)アップル開発者会議
6/8  (水)米10年債入札
6/9  (木)ECB理事会
6/10(金)米中5月消費者物価

■ NY株展望 : 買い優勢も波乱含み

「FRBの金融引き締めに対する過度の警戒感」の緩和、上海ロックダウン解除による中国経済の持ち直し期待、テクニカル良化傾向などを追い風とする堅調地合いをベースとしながら、インフレ思惑やFOMC(6/14,15)を意識した需給要因を加減した推移へ。想定レンジは32,500〜33,600ドル。

リスクシナリオとしては、上海ロックダウン解除を起点に騰勢を強めてきた原油市況、週末の米中5月消費者物価がインフレ懸念を高めた場合に加えて、ECB理事会における市場予想を上回るタカ派化方針の決定に起因する32,000ドル台前半までの下押しに警戒。

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