この1週間に公開したコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。

Solanaの色に染まった東京・品川の倉庫街【現地密着】

「イーサリアム・キラー」として注目を集めるブロックチェーンのSOLANA(ソラナ)が、東京・品川の倉庫街でエンジニア向けイベント「Tokyo Hacker House」を開催した。

ソラナのシンボルカラーに染まったコンクリートに囲まれた広いスペースでは、ソラナチェーンで展開するdApps(アプリケーション)の創業者・開発者たちが、NFTとDeFi(分散型金融)、ゲームを中心に最新動向を発表した。…続きを読む

Web3技術者が次世代エンジニアに送ったアドバイス:「トレンドは無視してもいい。大事なのは…」

「Tokyo Hacker House」の初日には、実際に世界で活躍するdApps開発者が「日本でWeb3開発者になるには」をテーマに議論を行い、若い参加者の注目を集めた。

冒頭、「現状のWeb3ビジネスを、日本でくくる必要がない」と口火を切ったのは、レイヤー1ブロックチェーン「Aster Network」COOの石川駿氏だ。…続きを読む

暗号資産で台無しにしかけた人生:【元依存症患者インタビュー】

1日に何回ぐらい暗号資産の価格をチェックするだろうか? 暗号資産についてのツイッター投稿をどれくらい頻繁に読んでいるだろうか? 人間関係に影響が出ているだろうか? 仕事に身が入らなくなってしまっているだろうか?

率直に聞くならば、あなたは暗号資産依存症にかかっているだろうか?…続きを読む

ダボス会議、暗号資産はもはやアウトサイダーではない:現地レポート

世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、いわゆる「ダボス会議」が22日〜26日の日程で開催されている。

「5年前、我々は出展した唯一の暗号資産会社だった」と、グローバル・ブロックチェーン・ビジネス・カウンシル(GBBC)のCEO、サンドラ・ロ氏は「The Sanctuary」と呼ばれる地元教会でのキックオフ・パーティーで語り、「今の様子を見てほしい」と付け加えた。…続きを読む

自民党・ふじすえ議員、暗号資産の分離課税に向けた税制改正に言及:JCBAレポート

自民党のふじすえ健三参議院議員は、暗号資産の分離課税に向けて与党内の調整を図り、国益に向けて成長を促進するべきとの意見を述べた。5月13日に開催された日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)のイベントで発言した。…続きを読む

中国でマイニングは止まっていなかった

ケンブリッジ大学のCambridge Centre for Alternative Finance(ケンブリッジ・代替ファイナンスセンター:CCAF)は「ケンブリッジ・ビットコイン・電力消費量インデックス(Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index:CBECI)」の最新版を公開した。…続きを読む

テラの破綻、DeFiイベントにも影響か

フロリダ州パームビーチで開かれた金融メディア「ブロックワークス(Blockworks)」主催のDeFiカンファレンス「パーミッションレス(Permissionless)」は、ある話題で持ちきりだった。テラの破綻だ。

カンファレンス参加者の多くは当然ながら、その影響がどこまで広がるのか、誰が壊滅的なダメージを被ったのかで、頭がいっぱいだった。…続きを読む

メイカーダオ創設者、テラの破綻について語る

分散型ステーブルコインの創業者は、テラの破綻は担保されていないアルゴリズム型ステーブルコインに内在するリスクに気づいていなかった人たちに対する警鐘だと考えている。…続きを読む

アルゴリズム型ステーブルコインを支持するトロン創業者のサン氏

ブロックチェーン「トロン(Tron)」の生みの親で、カリブ海の島国グレナダの世界貿易機構(WTO)常駐代表を務めるジャスティン・サン氏は、USTとLUNAの破綻は、アルゴリズム型ステーブルコイン開発の際に避けるべきことを教えてくれる教訓となる、と語った。…続きを読む

コインチェック 川嶋 邑──「失われた30年世代」の楽観思考とWeb3の到来

日本アルプスの山々を見ながら、10代を山梨県北杜市で過ごした。都内の大学に進学し、留学先のカリフォルニア州サンタクルーズでビットコイン(BTC)でコーヒーが飲めるカフェに立ち寄ったことをきっかけに、暗号資産(仮想通貨)に興味を持つようになった。

新卒で暗号資産の取引サービスを手がける日本企業に入社した同級生は一人もいなかったと話す川嶋邑(Yu Kawashima)さんは、コインチェックの激動の5年間を過ごしてきた

日本アルプスの山々を見ながら、10代を山梨県北杜市で過ごした。都内の大学に進学し、留学先のカリフォルニア州サンタクルーズでビットコイン(BTC)でコーヒーが飲めるカフェに立ち寄ったことをきっかけに、暗号資産(仮想通貨)に興味を持つようになった。

新卒で暗号資産(仮想通貨)の取引サービスを手がける日本企業に入社した同級生は一人もいなかったと話す川嶋邑(Yu Kawashima)さんは、コインチェックの激動の5年間を過ごしてきた。

新しい暗号資産を上場させる瞬間、不正アクセスによって取引所が大規模なハッキング被害を受けた瞬間、爆発的な人気を集めたNFT(ノン・ファンジブル・トークン)の取引サービスを始めた瞬間、世界が注目するメタバース(仮想空間)上の事業計画を議論する会議……。

国内最大の暗号資産取引所の黎明期を過ごしてきた川嶋さんは、1990年代にバブル経済のバブルが弾けた日本で生まれ育った、「失われた30年」世代の28歳。日本の未来を懸念する声が鳴り響く社会で、「期待の方が大きく、楽観している」と話す。

彼女の楽観思考はどこから生まれてくるのか?ブロックチェーンが可能にするトークンエコノミーやWeb3は、失われた30年世代の救世主になるのか?


自給自足の生活をするルソン島の民族

──川嶋さんの価値観が変わったり、刺激を受けた経験はなんでしょう?

川嶋さん:海外での生活を通じて、たくさんの刺激を受けてきたと思います。幸い、日本を離れて海外で過ごすことに理解のある父に育てられたので、海外に対するアレルギーはありませんでした。

日本の大学に在学中、カリフォルニア州の大学に2年間留学しました。留学先で、たまたまビットコイン(BTC)で決済できるカフェを見つけました。生まれて初めてビットコインでコーヒーが飲めるカフェに出会いました。2015年です。暗号資産に対する探究心が強くなっていきましたね。

その後、NGOでのインターンでは、フィリピンのルソン島で過ごしたりしました。山々に多くの異なる民族が生活している島で、カリフォルニアの生活とは全く違う刺激を受けましたね。

ある民族は、この時代にもかかわらずほぼ自給自足のような生活をしているんです。国の通貨よりも、モノに対する信用の方が高いわけで、モノ中心の経済圏がそこには存在しています。

国家の信用、モノの信用、ビットコインや暗号資産のようなデジタル資産の信用と、今まで生きてきた生活では考えることのなかった「価値とはなんだろう」という問いを考えるようになりました。

1年で起きることが1カ月で起きてしまう世界

──2017年に新卒でコインチェックに入社していますね。トライ&エラー、変化、進化、成長の5年間ではなかったでしょうか?

川嶋さん:1日が終わるのがとても速くて、5年前と今とでは世界の暗号資産業界も、会社も、日本の業界も大きく変わりました。

例えば、アメリカやヨーロッパをはじめ、ブロックチェーンの上に次から次へとdApps(ブロックチェーン上の分散型アプリケーション)が生まれ、チェーンごとのエコシステムがものすごい速さで広がっていきます。

1年で起きることが、1カ月で起きてしまうような世界ですよね。

(コインチェックに)新たに上場する暗号資産の申請手続きから、NFTの仕入れや販売、コンプライアンスやリスク管理、メタバースと、「史上初」という枕詞がつくようなデジタル資産・デジタル空間が軸となる仕事です。

執行役員たちがゴーグルをつけて、メタバースで真剣に会議をしていたり(笑)。

想像力がとても大事だと思うようになりました。人類が未だかつてやったことのないサービスを作っていくことが、コインチェックでの仕事です。

負があるのはいつの時代も同じ

──「人口減少・高齢化」、「失われた30年」、「ゼロ経済成長」と、悲観的になる言葉が飛び交う時代が続いています。川嶋さんは、未来に対する不安を感じますか?

川嶋さん:正直、どうしようもないことを不安に思うよりも、できるだけ楽観的に考えるようにしています。こういうマインドの方がおもしろいですよね。

古くからの考えは多くの知恵を与えてくれるけれど、古い価値観は時に、想像力と思考を鈍らせてしまうのかなと思います。負があるのはいつの時代でも同じですよね。

たぶん、やりきった感とか、やり遂げた経験というものが、私にとっては、価値の高いユーザーエクスペリエンス(UX)だと思います。

Web3へのカウントダウン

──ブロックチェーンを基盤技術とするWeb3の到来に、世界の期待が高まっています。Web3は川嶋さんのライフを豊かにすると想像していますか?

川嶋さん:そう想像しています。10年後には今自分が想像していないようなプロダクト、サービスが人の生活を変えているかもしれないと思います。

Web3:ブロックチェーンを利用して新しいビジネスモデルと社会モデルを実現するというもの。ユーザー自身が、個人データやコンテンツ、アルゴリズムを所有し、プロトコルのトークンや暗号資産を所有することでステークホルダーとなる。

所有権がユーザーに移ることで、プラットフォーマーと呼ばれる巨大企業や政府機関など中央集権型のWeb2「ゲートキーパー」から権力や資金が離れていくといわれている。(ガートナーより)

──プライベートはどんな過ごし方を?

川嶋さん:休みの日は山登りですね。八ケ岳にはよく行くんです。山を登りきる瞬間は、何とも言えないステキな時間です。幼少期の習慣と経験なのか、今でも山に登ると落ち着くのかもしれません。


松本大氏の楽観論

コインチェックを傘下に持つマネックスグループCEOの松本大氏は5月、「楽観的に見る」と題したブログ記事を公開した。

問題視されている円安について、松本氏は、その負の側面を指摘しながらも、円安は世界から日本に来ることを容易にし、日本で生産されるものの値段も安くなり、輸出も伸びると述べた。

日本の人口減少は大きな問題だが、外国からの転勤者が日本で結婚して、人口が増えるかもしれないと続け、「何ごとも見る視点によって向きは変わる。環境の変化をポジティブに捉えて、前に上に進む原動力に変えていきたい」と締め括った。

川嶋さんの楽観の源の一つは、企業トップの思考にあるのかもしれない。

参考資料:https://www.coindeskjapan.com/142205/ 

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