【勘流雑感】 
 昨日の米株は反落。再び3%台に乗せてきた10年債金利、120ドル超えの原油が利入れを促進。最近は3%序盤の米長期金利に驚きはなくなったが、欧米中央銀行会合により3%後半まで上昇するようなら思い出したように売りが拡散する可能性がある。当仮説を持って売り一色に転じるはリスクが高いが、5月全般を買い戦術で取り組んだ先物に関しては当面は売りに軸足を置くが妥当。昨日28,300円近辺までを売り上がったら、本日は28,100円台序盤から下で大半を利入れに回られたい。夜間のECB理事会前後で上振れる場合もパラパラと売り直す。

 個別に関しては、材料株物色が盛り上がりが目立ってきたが、■ 中期指向で挑んだ銘柄が比較的短期に萌芽しているように、日本経済の未来に期待が持てないディーラー連中が目先の日銭稼ぎに執着しているようにも映る。すなわち、5月半ばからの材料株祭りは終盤を迎えていると捉えるが賢明であろう。背後関係の良好なものに対する強気姿勢は続行しつつ、ヒヤッとする場面は一回降りて周囲を確認する余裕をもって市場に対峙されたい。

【勘流銘柄】
■ 5631 日本製鋼所
5/30 3,205円より  6/8 3,540円 +335 10%高
先週試みた短期指向から中期指向へのスタイルチェンジ第1弾。政策関連はしつこく付き合うも面白いが、後は思い思いに処されたい。

■ 6810 マクセル
5/31 1,243円より 6/8 1,409円 +166 13%高
スタイルチェンジ第2弾中期取り組みの予定だったが、内情の善さはいつまでも隠し切れぬものではなかった。目先に固執して値動きの荒い銘柄に少数投資、即時利入れを図る手法より、2,3週間付き合うつもりでどっしりと構えた銘柄が1週間程度で10%上昇する方が資産拡張に寄与するは明白。

■ 第3弾も既に6%高を達成。今週からの □ 短期指向2銘柄もともに昨日中に6%高を達成。

伏せ銘柄は更なる動意にて公開する