より注目すべきは「変化」 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

新型コロナウイルスの影響で消費が停滞し、誰の目にも不景気が明らかになった2020年5月ごろには既にずいぶん日経平均は上がり始めていた。不況が来るのは間違いないから「株を売る」というのでは遅すぎる。不況がくるのは間違いないから「それを織り込んで株価が割安になっている今、株を買う」くらいの感覚でちょうどよい。~割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド~

 

 

もし、こういう展開になると、いつもの事ですが、昨日まで、下げの原因だった事象こそが、上げの原因となって、株価が上がりだします。

 

例:営業利益が前年比で大幅に減少したため、悪材料出尽くしとなって、株価が上昇した

 

逆に上げの原因が反転して下がる現象もあります。

 

例:3期連続で最高益を叩き出したが、既に株価に織り込まれていたため、大幅下落した

 

 

確かに大暴落がチャンスなのは間違いない。しかし、あなたは、パニックの中で、逃げ惑う人々を横目に、火事場泥棒を働くようなイメージを持つべきではない。より注目すべきは、「秩序の崩壊」ではなく、「変化」である。大暴落は変化の兆しであり、変化のきっかけと捉えるのである。~エナフン流VE投資法~

 

 

 

火事場泥棒発想だと、これまで良かった株を、暴落している最中にしめしめと買い向かうイメージになりますが、これまで良かった株が、次にも良いとは限りません。むしろ、上がりすぎた「これまでの良い株」は停滞も長引くイメージがあります。

 

特に、今回は、コロナの終息を一定程度織り込む必要があるので、コロナ禍で絶好調だった株は、引き続き注意が必要です。むしろ、コロナで振るわなかった株の方が、上げしろは大きい気がします。

 

より注目すべきは「変化」です。

 

コロナ終息、戦争、インフレ、円安から、シナリオ分析を進めるだけではなく、現に起こっている、身近な変化に気づきたいところです。