40歳からの妊活。潜入!採精室「お前らごときはトイレじゃないだけマシだろ?」レベル

*妊活関係の露骨な表現が含まれますので苦手な方はここで閉じて下さい。

 

我が家は何故か、40歳を超えるくらいになってPuchi(パートナー)の意向で妊活が始まった。10年以上に渡っていたレスをシリンジによって何とか克服し、何度かタイミング法を試したものの、年齢のせいかカスリもしていない。

40歳からの妊活。レスの克服#2 シリコン兵器

 

そして次は人工授精がやりたいらしい。それにはわざわざ都心に自費診療の採精室に出向く必要があるとのこと。大喧嘩の末、結局負けて行くことに・・。

40歳からの妊活。STOP精子的搾取!ぼくらの2日間戦争

 

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 ゴージャス妊活病院! 

都心の一等地ビルの巨大なワンフロア全部が妊活専用の病院だった。

今までの病院のイメージが覆されるほど立派でピカピカの病院。

ビルに入るのに入館証が必要で、受付も自動、支払いまで自動処理の極めて近代的な施設だった。

 

(そりゃ自費診療で大儲けしてるからなぁ・・)

ホルモン検査とやらで採血され、いざ採精室へ!

 

 トイレじゃないだけマシだろ? 

これは採精室もさぞかし立派かと思いきや、やたらしょぼい。

そりゃ部屋こそ分かれていたが、部屋に入っても受付の人の喋り超えはモロ聞こえだし、何ならスリッパの音すら聞こえるレベルで防音性能はまったくない。

にも関わらずヘッドホンもない。てかどこを見ても本もDVDも有料放送も一切なし・・(汗)

 

なんじゃコリャ?こんなのムリじゃね。とか思いながら、何となく受付のときに貰った書類を見ていたら書類に紛れてDVDケースを発見。密かに2枚のおかずDVDが添付されていた。

 

えっ、まさかこれだけ・・!?いやいや余りにスパルタすぎるでしょ!

(こりゃエレクトせずに検査も出来ずに帰宅パターンだな。)と思ったのだが、2枚のおかずDVD(しかもほぼ無音)だけで十分に堪能して余裕で採精できた・・。

 

男は物理刺激さえあれば何処でも何でも意外に何とでもなるらしい。

この検査のために3日間のオナ禁を強制されたのだが、それも原因かもしれない。

 

色々心配していたが、こんな劣悪な環境で、しかもおかずすらロクになくても、お腹さえ空いていれば美味しくご飯を頂けるようだ。これは純粋に新発見だった。

院長の先生(♂)からすれば、「お前らなんかトイレで十分なのにわざわざ部屋まで作ってやったんだから感謝しろよ」くらいのことなんだろう。

超スパルタ!

 

 精子結果発表! 

検査結果が出るまで何時間か余裕があったので、その間に久しぶりのデパート巡りへ。デパートランチ。とは言え朝起きれないため前日は寝ておらず、とても眠かった。

 

そしていよいよ結果発表!

「精子の数が平均の半分くらい。動きも悪い。でも精製すれば何とか使えるレベル」

「形がきれいな楕円のが全くいない。100%変な形」

「ホルモンレベルが異常に低く、この結果を反映している」

「自然妊娠は難しいでしょうなぁ」

とのこと。

 

まー年齢が行っているので、それくらいは当然だろう。ボコボコしていて形が悪いというのをやたら言っていたが、それで何に影響するのかと聞くと、受精は問題ないし、遺伝子が悪いということでもないらしい。

だったら何が問題なのか聞くと、「生物にとって形は重要だから」とのこと。おいおい、理系や文系ですらなく芸術系の先生かよ・・。と呆れたが、まあ、実際には理系でも半分おまじないではあるが、形で判断するというのは実はよくあることだったりもする。

 

でも患者に説明するとき(理系であれば学会や論文での発表)にはそれをそのまま言うのではなく、患者にも理解できる言葉に変換して、柔らかいエビデンスでも添えて説明するのが接客業としての責務だと思うが、そんなことは面倒くさいから一切しないっぽい。

まあ、スパルタが終始一貫しているのだろう。

 

この病院は自費診療だし、合理的だが、この合理性は患者のためではなく、如何に数をさばくか、つまり病院のための合理化でしかないという印象が強かった。

まあ、個人病院なのだからこういうのも当然アリだろう。それが嫌だと思うならそんな病院には行かなければいいだけだから極めて理にかなっている。

 

 

結果は予想通りくらいの悪いものだったが、ホルモン値が低いというデータは非常に興味深かった。

男性ホルモンが少ないと

・性欲が減る

・鬱状態になる

・睡眠障害になる

・やる気が出ない

・中年太りになる

 

などに関係するらしい。鬱は治ったけど、未だにやる気はなく、睡眠障害もあるので、精子はともかく、実感を裏付けるデータで面白かった。

加齢が原因かも知れないが、まだ更年期という感じでもないので、個人的には社会人時代に鬱になったときに体の一部が壊れてしまったのではないかと言う気がする。だってあれ以来、ノンストレスな生活なのに未だに睡眠がおかしいし。

 

ホルモンであれば薬で簡単に補えるが、副作用、例えばハゲるとか?(*男性ホルモンが多いとハゲるというのはデマらしい)もあるだろうし、どうなんだろう。個人的には精子のことはどうでもいいが、生活が良くなるならちょっとトライしてみても面白いかもしれない位の気持ちだ(モチロン保険が効く他の病院で)。

 

 

結果、今後は人工授精をすることになった。

Puchi的にはその後体外受精に移る可能性も捨てきれないらしかったのだが、人工授精との同時並行は認めないのが病院のポリシーらしく、せっかく採精室で採取して精製までした精子は凍結を認めてもらえず、廃棄されるらしい。

精子にまでスパルタ(笑)

 

(つづく・・)

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