【勘流雑感】 
 先週の株式市場は懸案の米FOMC、主力ハイテク株の決算を首尾よく通過し、上値試しムードを継続。今週の米中経済指標は景気後退を示すと見込まれるが、ひとまずは金融引き締めへの警戒感低下が株高要因となろう。景気後退そのものは売り材料ゆえ、「薄氷の上の上値試し」と捉えるが賢明。日経先物での28,200円の攻防が注目され、抜けてくるなら8月前半の29,000円超え、堤防と化すなら27,000円割れに配慮した戦術調整をこなされたい。

 さすれば、連勝中の先物は本日も27,750円までをパラパラと買い向かい、大半を60-80円幅、もしくは28,000円近辺で回す。27,700円割れは撤収。

 国内企業決算については、前半戦の東証コア銘柄がまずまずの内容で経過しており、今週予定されているトヨタ<7203>の決算が市場心理をさらに改善させる流れを期待する。マザーズ指数が6/20の底打ち後に上昇ベクトルを鮮明にしているだけに、材料株についても幅広い下値切り上げが期されるが、決算ラッシュを迎えているだけに過度の期待は禁物。気になる銘柄はサラリと拾い、動意初期に買い乗せるが上策だが、チャートの見栄え悪きもの即降りする準備も忘るるまじ。□■勘流銘柄に関してはダブルスコープ・モイ以降、市場との波長にズレを感じているゆえ、本日の新規提唱は控えて先週末からの継続銘柄に丁寧に挑む。

【勘流銘柄】
□ 9227 マイクロ波化学
7/19 822円より 7/20 867円 +45 5%高
代り映えのしない動きが続いているが、米株を中心にグロース株に再起ムードが高まっているだけに、現況は粛々と種蒔きを継続されたい。

■ 先週末からの中期指向
脱炭素社会が目指すのは余ったマネーの効率的な消化。10年も経てば再生エネルギーは見向きもされぬか、ニッチ産業に格下げとなっておろう。目先は今夏の電力不足を利用した8月半ばまでの回転目標で挑む。

(その他)
6619 ダブルスコープ
先週末の動意を再エントリーした後、1,●●0円割れを撤収要件として強気続行。ジェイリース<7187>、エムアップ<3661>なども持続的に注目。

◎ 8923 トーセイ
7/12 1,220円  7/26 1,295円 +75 6%高
円安ベクトルの影響もあって不動産の成長性は地味ながらに堅実。石油資源開発<1662>へのアナリスト評価も高まってきた。

何かしら参考になっておれば