10月IPO4件目の登場です。10月のIPOは比較的規模感のあるIPOが上旬から順調にポツポツと登場しますね。SBIの「冠」が付く会社の上場です。筆頭株主はSBIHDですので親子上場になります。住信SBIネット銀行よりも先にこちらが上場する事になりそうです。

SBIリーシングサービス(5834)のIPO新規上場情報

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オペレーティング・リース事業になります。企業などの税務対策などで使われる金融商品ですね。リース業は複数ある中、「SBI系」でも上場会社が登場ということになります。強みはやはり「SBIグループ力」なんでしょうか?

想定価格は2,980円。主幹事は大和証券とみずほ証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで75.3億円で、東証グロース上場のやや規模の大きいIPOです。

親子上場は市場に懸念される中、SBIはお構いなしに「冠」企業を出てきますね。

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ビジネスは今までにもあるリース業と同じ感じで「航空機」「船舶」といった資産商品をリース契約で費用にして企業の資産を強くするといった商品の販売です。保険などと含め金融のことを考えたプロ向け商品といった印象ですね。

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戦略としては商品の幅を広げて安定的に良質な案件を揃えるというのがビジネスの肝のようです。航空機・船舶というと本当に高いので、SBIレベルのグループ力がないと扱えない商品になります。他の上場会社のリース業も多くは冠社名が付いているところが多いですね。

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従業員の年収を見ると平均年収が900万と、今まで見てきたIPO上場企業の年収の中でかなり高く儲かるビジネスやってます集団と言えそうです。

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実際、業績推移もこのコロナ禍を通してでも状況が良いのは不思議とも言える現象ですね。金のあるところには金があって、ぐるぐるお金が動いているように思います。コロナ禍で逆にこういった金融商品を扱って資本力を高めたいとか、航空機などの仕入れが実はかなり安くなっていて狙い目なのかもしれません。

正直、この手の商売の状況がよく分からないですがIPOの視点で見ると「親子上場(SBI系)」「事業の新規性は薄い」「吸収規模大きめ」と、初値に関しては不安材料も多いです。

過去を振り返ってSBI冠企業の親子上場は2018年9月上場の「SBIインシュアランスグループ」に遡れます。

SBIインシュアランスグループ(7326)のIPO新規上場情報

保険業で初値も公募割れでしたが、その後も株価は半分以下となっており残念な状況です。過去の似たような上場企業がこの体たらくですと、今回もやや不安という方が多くなりそうです。

大手の評価を待ってBBスタンスを考えたいですが、案外こういう企業のIPOは大手評価もあてにならないことも多く判断は難しくなりそうですね。

SBIリーシングサービス(5834)のIPO新規上場情報

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