2022年も新規承認の次点でやはりIPOの数の多い12月となりそうです。現時点で26件の上場。上場ラッシュは中旬の13日(火)をスタートに29日までほぼ連日上場があります。今年は3社同時上場が同時上場のMAXになるでしょうか?

IPO初値予想、読者予想の結果と投票所

202212ipolist

数が多いことでBBスタンス考察や取捨選別が大変ですが、大事な部分になりますし申し忘れなども多い時期なので、逆にチャンスを見つけやすい時期です。忙しくなりますが、しっかり対応して利益を出したいところです。

今年の12月IPOのトピックをいくつか現時点で書いておきます。

  • 12月14日にいきなり2社大型上場

上場ラッシュ序盤にあたる14日がまず1つ目の大きなタイミングです。再上場案件になるスカイマークと大型プライム上場案件の大栄環境がガチンコしています。どちらも微妙案件で単独上場なら注目度をプラスすることで勝負になったかも知れませんが、同時上場が予想をさらに困難にしています。

第一印象ではC評価で微妙止まりですが、結局BBスタンスでもDにはせずにC評価で据え置きそうです。ここはどちらの銘柄も明確に嫌いたい方はパスになりそうですね。

私はスカイマークは再上場案件ということでよっぽど知名度と仮条件を引き下げて上限決定のようなお得感があれば参加、大栄環境は逆にこれ以上仮条件強気じゃなければ参加ぐらいの意識です。

上場ラッシュの最初の方ということで救われやすい可能性が高いと思っています。

  • 壮絶、ダウンラウンド上場が多い?

「note」と「ELEMENTS」の想定価格に驚いた方が多いのではないでしょうか?価格自体も300円とか150円といったワンコイン以下の上場になってしまっています。前回の資金調達時の時価総額評価から3分の1とか10分の1といった壮絶ダウンラウンド上場です。

上場したいのだけど赤字続きで、この格安設定じゃないと上場を許してくれないギブアップ上場ともいえますね。そうまでしてこの混み合う12月に駆け込み上場するのは来年以降になると本当にIPO減るぐらい世の中苦しくなるかもと不安になりますね。

これらのIPO評価に関しては公募組にとっては安けりゃラッキーと考えられるか、安いものには訳があると考えるかに差が生じそうです。いずれも上場は期待されていた企業で中々出来なくてようやく出てきたので、IPOファン的には安けりゃラッキー精神で向かうつもりです。(それにしても想定価格安すぎ問題消えるような、赤字で評価できないようなIPOばかりで困りますね)

  • 実は初値で危険なのは知名度低い地味上場?

上記記載の「note」や「ELEMENT」は吸収金額も小さめで需給面で問題なく、知名度があれば上場ラッシュ中は初値は期待しやすいと思います。それよりも怪しいのは吸収金額が10億超えで地味系案件(埋もれやすい案件)、また地方上場で圧倒的に資金が入らない案件でしょう。

12月IPOで公募割れとなりやすいのは、資金分散により買いが全く入らない状況になる銘柄です。これらの銘柄は逆に中長期で狙うと儲けやすい銘柄も含まれているため、産業構造的に安値放置されやすいタイプのIPOは公募参戦でなく、安くなったところで参戦という意識で選別しておきたいところです。


来週からBBラッシュが始まります。BBスタンスはいつも仮条件を見てから更新していますので、数が多い時期はやや更新が遅れることもありますが、 出来る限りBB開始初日には更新が終わるように努めますので、内容を参考にしていただければ幸いです。

黒澤が保有している全証券会社28社の特徴と感想を随時更新

なお、早々簡単に当たらないIPO。より多くのIPOをゲットするには複数の証券会社をうまく使い分けて参加する手間が必要です。上記ページには当方が保有している証券会社を説明を加えて説明していますので、まだ口座を持ってない方は準備しておくことを推奨します。