おはようございます。

昨日のNY株式市場は小幅に反発。今週の米リスクイベントのラストとなった11月雇用統計は、非農業部門の雇用者数が市場予想の前月比20万人を超える26.3万人で着地。良好な雇用環境がインフレ傾向 ≒ FRBの金融引き締め策の長期化思惑を高め、「債券売り(金利上昇)株式買い」が進展。9時台に34,039ドル(−355)まで下落した後、引けにかけては根強い利上げピッチ鈍化期待、テクニカル要因(NYダウの10日線水準の下値抵抗感)などが支えとなり、前日比プラス圏まで浮上。ナスダックは小幅に反落。

NYダウ 34,428ドル +33、ナスダック 11,461 −20
米10年債利回り 3.493% −0.017、為替 134.27円/ドル
NY原油 80.16 −1.06、日経先物 27,700円 −60

NYダウのテクニカルは、年初来安値(9/30 28,725)を底値とする上昇トレンドを継続。ただし、7週連続で前週安値を下回らない「異例の堅調さ」が過熱感を示唆しているため、調整局面に際しては年初来安値から直近高値までの上昇幅5,864ドルのフィボナッチ調整(0.382)水準 ≒ 32,400ドル付近までの下落も念頭に。

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【主な政治・経済イベント】
12/5(月)米11月ISM非製造業景気指数
12/6(火)米10月貿易収支
12/7(水)米10月消費者信用残高
12/8(木)米決算:コストコ、ブロードコム
12/9(金)米11月生産者物価、12月ミシガン大学消費者信頼感指数

■ NY株展望 : 買い方優位も波乱含み!

マーケットのトレンドを左右しうる政治・経済イベントは予定されていないため、前週の3大リスク(パウエルFRB議長の講演、米10月PCEデフレータ、11月雇用統計)を経て騰勢を維持した買い方優位の展開が本線。想定レンジは34,000 〜 35,000ドル。

ただし、上記のようにNYダウのテクニカルは相応の調整余地を内包しており、米10年債利回りもインフレ動向に対して下方オーバーシュートの領域まで下落していると判断。よって、経済指標やFRB要人発言を受けた「FRBの利上げ長期化懸念の再燃」に加えて、年末を意識した突発的な需給調整などを逆風とする33,000ドル台半ばまでの下振れをリスクシナリオとして念頭に。

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