とある病院の薬剤師ブログ

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【薬剤師の感想】ゾコーバ錠の効き目(効果)は!?|服用患者に聞いてみた

塩野義コロナ飲み薬の効き目は!? ラゲブリオと比較してゾコーバの方がメリット・デメリットがある!?

今回は医薬品から、「ゾコーバ錠を投薬した患者に効き目を聞いてみたこと(薬剤師の感想)」を現役薬剤師が紹介します。

※あくまでとある薬剤師によるデータです

 

◇ゾコーバ錠について

◆飲み方

12歳以上の小児及び成人には、1日目3錠、2日目~5日目1錠ずつ服用する。

→1箱(28錠)で4人分

 

◆報告されている主な副作用

HDLコレステロール低下、トリグリセリド上昇、ビリルビン上昇、血中コレステロール低下、発疹、悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感、頭痛など

 

 

◆ラゲブリオとの比較

・錠剤が小さいため飲みやすい【メリット

ラゲブリオは1カプセル(長径:約21.7mm、短径:約7.64mm)が大きいが、ゾコーバは1錠(直径:約9mm、厚さ:約4.9mm)で他の錠剤と同じくらいのサイズであり、服用が容易。

ラゲブリオでは、人によっては飲み込みづらく、服用が大変。

 

・ヒートのため服用管理が容易【メリット

ラゲブリオはボトルタイプで、とにかく蓋(キャップ)が固く、押しながら回すといったコツがあるため、患者によっては「キャップが開かない」と、問い合わせが来ることも。また、場合によっては一包化する手間もある。

対して、ゾコーバはヒートタイプなので、力の弱い患者にも開封が容易。

 

 

・相互作用の確認が必須【デメリット

ゾコーバは相互作用がある薬剤のため、併用薬のチェックが必須であり、手間がかかる。対して、ラゲブリオはゾコーバと比較して他薬との相互作用は少なく、医師としては扱いやすい。

 

◆服用した患者に聞いてみた

フォローアップとして、軽症者に電話にて聴取。

軽症だったこともあってか、2日目、3日目には症状が治まったと報告する患者が多いように感じた。

ラゲブリオのように開けづらいといった問い合わせもなし。

ゾコーバによるものかは不明だが、下痢や頭痛を訴える方もいた。

 

 

◇薬剤師のコメント

対象が軽症者のため、ゾコーバの効き目(効果)があるかどうかは現時点では正直不明です。

ただ、選択肢があることは医師含め、医療従事者にとっては良いことなのかもしれませんね。

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