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2023年のテーマはある意味「新型コロナ後の世界」ってことになる。そして例えば新型コロナ禍で成長したビジネスが、急激に衰えることだって当然のように起きるし、逆にコロナ前に当たり前だったことが急激に回復することも多いはず。けれども個人的にはゲームの世界は、新しいことが思ったようには伸びないということになるんじゃないかな?
ゲームだけとは限らずに、ネット上の空間が3D→VR→メタバース(仮想現実)と急激に広がってゆくという仮定は、ちょっと無理があると思うし、何から何までAIが導入されて無理矢理人間のような知能で判断してゆくと思わされるのは決して気持ちのいいものじゃない。


フェイスブックが社名まで変更してメタバースに賭けると言うけれど、そして日本でもNTTを筆頭に個別にメタバースを構築してビジネスにしようと躍起になっているけれど、そういうものにはどこか、新型コロナの引きこもりの状況がまるで当たり前のように仮定しているのが無理筋なんだと思う。

ビジネスをするのなら、仮想通貨を使って現実通貨を変換しないといけないけれど、そもそも本当のビジネスとは変換する時点で終わってるような気がする。あとは今風のゲームで言うようなガチャの仕組みを巧みに取り入れて、ギャンブル性も持たせて、ネットカジノ化しないとダメ?

そもそもそういうのはオタク相手のビジネスの域を出ないのかも。人間を見なオタクと仮定してるところが、どうもシックリとこないんだよね。ソニーがプレステ向けのVR2を出すらしいけれど、そもそも初代PSVRなんて売れてないもの。その何故売れないかをもっと突き詰めて見ないとダメのような気がする。

このところソニーGを売り対象として結構弄ってるけれど、ソニーはちょっと勘違いしてるんだよ。この10年、ソニーはCMOSで一時代を築いた。それってCOMSがどうの、と言うよりもスマホの時代になったから。けれどソニーはこんな時代の中でもスマホという商品(エクスペリア)は大失敗してる。勿論早々にバイオというPSブランドは切り離してしまったけどね。


そうやってソニーはゲーム機メーカーになった。かつては技術が売りの会社だったわけだが、今では任天堂と区別することさえ難しい。そのソニーが今度はホンダと協業でEVを出す。ソニーは自動車メーカーに本気でなろうとしているわけでもなく、SF映画に出てくるようなインターフェースを自動車に搭載したり、自動運転のためにCMOSを筆頭にしてセンサーや半導体を開発するって言う事らしいけど・・・。

世界で通用する自社ブラ商品を持たないパーツメーカだから、村田製作所やTDKと何ら変わらない。かつてはソニーブランドはピカピカに輝いていた。けれどいまでは、何をやってるのかわからない、またはゲーム機メーカーと言うしかない・・・。2023年というのはソニーにとってはそんな狭間の年なんだと思う。だから株価は下がる。少なくとも個人的にはそう見えるんだよね。