3月下旬上場にはバイオ案件も登場します。好き嫌いが分かれるバイオ案件ですが、今回は「がん治療」系ですね。全数公募で売出しなしなど、最近は公募組への配慮もあるのがバイオ案件の情勢でしょうか?

ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO新規上場情報

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「CAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発」とのことです。がん治療に関しては多くの治療方法が開発されており、徐々に薬で対応できる病になりそうにはなってきてそうですね。

想定価格は720円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで64.9億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

社名の由来は「No illness」「No immunity,no life」から組み合わせて作られた造語らしいです。immunityは免疫という意味ですね。

ノイルイミューンが開発しているがん治療薬は免疫細胞を強めてがん細胞を退治するという方法です。この手の開発合戦は結構進んでいますね。

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「CAR-T細胞」のCARはキメラ抗原受容体のことで、T細胞を遺伝子改変させて炸裂しやすくします。まぁ、単純に免疫能力を強めると理解すると良さそうです。

この手の医療関係の知識としては「はたらく細胞」をマンガかアニメで見るのがおすすめです。私もアマプラではたらく細胞のアニメを見ましたが、T細胞とか結構詳しくなります。なんならコロナウィルスやワクチン、その他、薬の描写なんかも面白いので理解しやすいです。

最近では花粉症の仕組みなんかもアニメで楽しく理解できるので、我が家は家族全員で共通認識されています。看護師の嫁も納得の内容となっています。

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バイオ関連のIPO来て目論見書やホームページ見てもこんな感じになれます(笑)

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バイオ関連ということでパイプラインの進捗を見ておきましょう。共同開発と自社開発を同時進行というハイブリッドビジネスモデルというのも特徴のようです。

免疫細胞に薬が働きかけてがん細胞を倒すというのは、結構単純に理解しやすくがん治療に対する化学療法の一つとしてはいずれ一般的になる気がします。副作用の問題や効果の程度の問題などあるでしょうが、普通に免疫細胞が上手に活躍すれば病知らずという会社のポリシーがうまく実現する世の中にはなって欲しいですね。

IPO的には赤字バイオ案件ですので、ギャンブル性の高い投資という理解で良いでしょう。今回は売出し0というのは特徴に一つで、公募組に優しさは伺えますね。ただ、ストック・オプションの乱発であったり、逆に言うと既存株主がロックアップ解除後、いつでも売出しで現金集めできる状況になりますので、うまく需給のバランスをみて攻めたいところです。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO新規上場情報

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