東証スタンダード上場で地味な化学セクター、一昔前なら東証2部上場銘柄のような銘柄の登場です。ホームページをみると「100年以上の信頼と技術」となっています。1906年創業の南海硫肥というのが前身のようです。明治時代創業です。

南海化学(4040)のIPO新規上場情報

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The化学メーカーといった事業内容です。一応環境リサイクル工場も持っており、このあたりが最近のSDGsとか頑張ってますといったところでしょうか?本社は大阪です。

想定価格は1,660円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.9億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

目論見書よりもホームページのほうが事業内容がまとまっていました。

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化学でも「基礎化学品」系で消毒・農薬あたりに強みがあります。化学の初期の頃の分野をまだ続けているという印象です。

ちょっと目論見書の内容が新規性にかけて薄いのですが、成長性や今後の取組みに関してのページを紹介します。

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中身というか、この上記の図がものすごく地味感を感じますね。何か免許更新に行ったら警察署の講習とかで出てきそうです。何が言いたいかというと公務員がやる仕事のような古さと固さを感じます。

残念ながらIPOではこの地味感はマイナス要素ですね。配当は15円ほどでているので、想定価格からして中長期で持っていて安定的に寄与するかどうかレベルですね。まぁ、化学メーカーはたくさん上場企業があるので微妙というのが第一印象です。

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業績は固さを感じます。期数も70期超えと人生で言えば末期ですね。IPOの資金使途は工場への設備投資工事です。老朽化などもあるでしょうから上場して資金集めして営業を続けたいというのはあるのでしょう。

既存株主には関係会社が多く並んでいるので、非常に持ち合いの強い会社が上場ということになりそうです。やはり第一印象では初値向けでもなくIPOらしさもありません。スケジュールと地合いによって公募付近でどちらに転ぶかといったところでしょうか?

しかし、3月から連続して4月末のゴールデンウィーク前まで上場が続きます。IPOファン的には楽しみが多いのは良いことです。

南海化学(4040)のIPO新規上場情報

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