本日は3社の銘柄が初値がつきました。いずれも初値プラスとなりIPOには比較的追い風が吹いている状態です。しかしながら初値が高すぎることで後の買いが続かない銘柄が増えてきているので、上場ラッシュ終盤の買い疲れ状態にもう入ってきている感じですね。

後、3日あるのですが大丈夫でしょうか?しかも明日は権利付き最終日ですね。

とりあえず初日レポートをしていきましょう。

まずはArent(5254)から。

初値売りで約3.6万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

Arent(5254)のIPO新規上場情報

【Arent(5254)】(公募価格1,440円)

5254

初値:1,802円(公募比: +362円/+25.1%)
高値:1,939円
安値:1,453円
終値:1,483円
出来高:3,210,100株(公募売出総計:1,170,000株)

朝の気配では結構公開価格ギリギリで始まるかと思いましたが、何故か思いっきり初値が吊り上がりましたね。初値1,800円超えはなんで?レベルの行き過ぎ初値です。公募組にとってはラッキーな展開でした。初日の動きは初値が付いて一瞬だけ値を上げましたが、その後はダラダラと下げる展開。結局、公募付近まで下げてきています。

セカンダリーで取るなら初値からちょっと上げた一瞬程度しかないので、正直IPOに悪い印象を与えかねない初日の動きですね。なお、出来高は公募売出総計の3回転弱とそれなりです。3社同時上場で最初に値が付きそうだったので、過熱感の出ているセカンダリー勢が勢い余ったという感じに見えます。

こちらはニアピン賞がでました。3名の方が1,800円でニアピン的中です。

読者予想にもバラツキがありましたが、初値が予想よりの伸びるという方が的中となりました。ただ、初日で下げていますので、ある程度皆さんの思惑通りの結果だったと思います。


次にモンスターラボホールディングス(5255)。

初値売りで約3.3万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

モンスターラボホールディングス(5255)のIPO新規上場情報

【モンスターラボホールディングス(5255)】(公募価格720円)

5255

初値:1,050円(公募比: +330円/+45.8%)
高値:1,077円
安値:922円
終値:1,075円
出来高:9,921,000株(公募売出総計:4,200,000株)

こちらは注目されたロックアップ解除価格1,080円の手前、1,050円で初値をつけました。昨日のカバーの動きもあってか?なかなか心理戦が激しかった銘柄と言えるかもしれません。なんども売り買い譲らずが行われたように見えますが、結局ロックアップを破ることは出来ませんでしたね。

引けの急騰でもロックアップを超えなかったのは、なかなか面白いところです。また後場の途中では1,000円で微動だりしない場面もありました。買いも売りも何かの目途を絶対に死守するような動きに見えます。

当方は直前予想では、ここ最近のIPO追い風を意識してロックアップ超えを予想しましたが、結果的に上場ラッシュ中にこの銘柄だけに集中もできませんので、妥当な結果に落ち着いたなぁというのが感想です。

出来高は公募売出総計を2回転強、明日以降も売買数は減りそうですが1,080円は目安にされやすそうですね。しかしこの状態だと1,080円超えると売り圧怖すぎですね。

こちらはピタリ賞がでました。2名の方が的中です。

読者予想も殆どがロックアップ解除価格1.5倍を意識していたため平均値も1,060円とほぼ的中水準となっています。結果的に大方の予想通りの動きになりましたね。


3つ目にアクシスコンサルティング(9344)。

初値売りで約10.8万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。

アクシスコンサルティング(9344)のIPO新規上場情報

【アクシスコンサルティング(9344)】(公募価格1,950円)

9344

初値:3,030円(公募比: +1,080円/+55.4%)
高値:3,580円
安値:2,733円
終値:2,754円
出来高:5,348,900株(公募売出総計:1,050,000株)

こちらは思っているよりも高い初値決着となりましたね。3,000円超えはお見事です。公募当選者の方、おめでとうございます。初日の動きは一番勢いに乗っていると見られて、高値を目指していましたが、さすがにIPOも息切れ気味を見せているなか終盤は切り替えが早く資金が去っていきましたね。

ちょっと高い水準になっていたので、終盤下げてしまったのは仕方のないところと言えそうです。出来高は公募売出総計を5回転しており結果的に3社同時上場で初値が一番強くでたここが売買が活発になりました。

正直、コンサルとかスキルシェアとか人材系の銘柄はIPOでは高く見込まれ過ぎなところがありますので、中長期的には注意したい銘柄ですね。

こちらはピタリ賞はでませんでした。

私は2,500円を目安にしていましたが、そのひとつ上の目安ライン3,000円での初値攻防は結果的にこの銘柄が3社では強いと見られていたように感じます。確かに野村證券主幹事で安定感のあるIPOという視線ではここが一番参戦しやすいのかもしれません。


以上、3社の初値レポートです。

2度目の3社同時上場が終わりました。明日は「決戦の3月29日」です。その後も2社同時、3社同時と3月末上場ラッシュは続きます。買い疲れ感も出てきた中ですが、想像以上に好結果が続いているのでこのまま最後まで頑張って欲しいですね。

【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに

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